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朝夕の2回しか通行できない道谷地区の県道。住民の孤立感は深まっている=6日午前、宍粟市波賀町戸倉
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朝夕の2回しか通行できない道谷地区の県道。住民の孤立感は深まっている=6日午前、宍粟市波賀町戸倉

 西日本豪雨は道路や河川だけでなく、被災者の日常生活にも深い爪痕を残した。兵庫県宍粟市最北部、波賀町道谷地区では唯一の県道が寸断され、今も半孤立状態が解けない。6日で最初の大雨特別警報が出されて1カ月。先行きが見えない日々に、被災者の疲労はピークに達しようとしている。

 土砂崩れで1人が死亡した宍粟市では、住宅の全半壊4棟、一部損壊3棟、床上床下浸水79棟の被害が確認された。住宅以外でも別荘地が土石流に見舞われ、3棟が全壊した。最北部の波賀町道谷地区(38世帯97人)では、市中心部に通じる唯一の県道が土砂崩れで寸断され、今も半孤立状態が続く。

 同地区では雨が峠を越した7日夜になって土砂崩れが発生。土砂が川をせき止め、近くの牧場の牛舎が一時水没した。兵庫県によると、崩落現場の上部には大量の土砂が残っており、復旧の見通しは立っていない。

 遠出が困難になった高齢者らは孤立感による精神的な疲労も大きいという。宍粟市社会福祉協議会は、農協の移動購買車が地区を訪れる機会に保健師らによる健康相談やマッサージなどの催しを実施し、心のケアにも努める。

 住民の多くは同市内に勤めており、養父市を経由し20キロ以上遠回りでの通勤が続く。7月24日から朝夕2回だけ県道が通行できるようになったが、帰宅は時間が合わない人が多い。

 住民によると、郵便以外の宅配物が配送不能になっているといい、婦人服などの裁断業を営む男性(51)は「盆前で忙しいのに、商品の受け取りと発送ができないのですごく不便」と表情を曇らせる。

 経営する牛舎が一時水没した男性(55)は「飼料の配送も牛の出荷も制約を受ける。復旧の見通しがつかないのが一番つらい」と話した。(古根川淳也)

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