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真剣なまなざしで展示に見入る欧米からの観光客=広島市、広島平和記念資料館
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真剣なまなざしで展示に見入る欧米からの観光客=広島市、広島平和記念資料館
米国のオバマ前大統領が作った折り鶴=広島市、広島平和記念資料館
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米国のオバマ前大統領が作った折り鶴=広島市、広島平和記念資料館

 神戸をはじめ全国の観光地で訪日外国人客が増える中、世界遺産・原爆ドームなどを中心に平和の大切さを発信する広島市が、欧米の観光客から人気を集めている。歴史への高い関心などが背景にあるといい、「爆買い」に象徴される中国などアジア圏の観光客が多数を占める他府県とは様相が異なる。被爆者の遺品などが並ぶ広島平和記念資料館では、欧米からの観光客が真剣な表情で展示に見入る姿が目を引く。(那谷享平)

 日本政府観光局などによると、2016年の全国の訪日外国人旅行者数は前年比21・8%増の約2404万人。韓国、中国、香港、台湾の東アジアだけで72・7%を占め、欧州と米国からは11・1%にとどまる。17年の訪日観光客数が約134万人だった神戸市でも8割近くが東アジアの人たちだった。

 同様に観光客数が伸びている広島市。街を歩けば、欧米系の人が多い印象だ。市によると、17年の外国人観光客数は約152万人で6年連続で過去最多を更新し、全体を押し上げた。ただ、16年のデータで観光客の出身地をみると、欧州と米国が44・2%なのに対し、アジアは35・3%と、全国の傾向とは一線を画す。

 同市観光政策部は「欧米からの訪日客は滞在期間が長い上、歴史への関心が高い。被爆地・広島に興味がある人も多い」と分析。16年のオバマ前米大統領による広島訪問なども、観光客増につながったとみる。

 原爆ドームとともに、多くの外国人観光客が訪れる広島平和記念資料館は16年度、年間入館者数が過去最多の170万人を達成した。17年度は減少に転じたが、外国人客は約2万6千人増えた。

 オランダ人のペーター・ルーヘブレヒトさん(42)は「歴史が好き。祖父が第2次世界大戦で従軍し、日本軍の捕虜となったことも大きい」と来館の理由を説明。英国人のマーティン・スケルトンさん(70)は「戦後すぐに生まれた私は、キューバ危機など(核の脅威)を見てきた世代。戦争と原爆の影響を知ることができる広島に来てみたかった」と語った。

 一方で、アジア圏からの観光客はショッピングなどへの関心が高いという。市観光政策部のある職員は「日本との戦争について、複雑な感情があるのかもしれない」と推測する。

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