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格子状の鋼管が大量の流木と土砂をせき止めた透過型砂防ダム=7月14日、宍粟市波賀町小野
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格子状の鋼管が大量の流木と土砂をせき止めた透過型砂防ダム=7月14日、宍粟市波賀町小野
橋脚に詰まり、川をあふれさせた流木=7月7日、宍粟市一宮町河原田透過型
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橋脚に詰まり、川をあふれさせた流木=7月7日、宍粟市一宮町河原田透過型

 西日本豪雨では各地で流木が川をせき止めて氾濫をもたらし、宍粟市一宮町の河原田地区でも橋に流木が詰まって周辺の公民館や工場が浸水した。一方、同市波賀町の小野地区の上流では、格子状の堤体で水を透過させながら流木をせき止める「透過型砂防ダム」が機能を発揮した。国は新設する全ての砂防ダムに透過構造を設けるよう求めるが、依然として旧来型のダムが大半を占める。

 流木は水に浮くため、通常の砂防ダムは乗り越えてしまうが、透過型はざるのように流木や巨岩を受け止める。2009年の兵庫県西・北部豪雨で効果が認められ、導入が進んだ。

 同市波賀町小野の小野川では、透過型ダムが2年前に完成。西日本豪雨では、上流からの大量の流木を食い止めた。格子が詰まると細かな土砂も受け止め、設計の倍近い約1万立方メートルの流下物が堆積した。今後、たまった流木と土砂は除去し、次の災害に備える。

 一方、流木が橋脚にひっかかって浸水被害が起きた同市一宮町河原田の高野川は、上流が土砂災害警戒区域に指定されていたが、区域内に人家がないため砂防施設を新設する計画はなかったという。兵庫県によると、西日本豪雨では他に県内2カ所で透過型ダムが流木を食い止めたという。ただ、県内の砂防ダム2922基のうち、透過型は175基のみ。県は今後、高野川上流にも透過型の砂防ダムを設ける方針で国と協議している。

 透過型ダムに詳しい京都大学防災研究所の中川一所長は「土石流の先端には流木や巨石が集まるため、透過型ダムで大部分を食い止められる。ただ設置場所の選定が難しく、堆積した流木の除去にも経費がかかる。重要なのは山林をしっかり管理し、流木を発生させないことだ」としている。(古根川淳也)

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