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対談する将棋の谷川浩司九段(右)と、杉本昌隆七段。後ろは藤井聡太七段のビデオ画像=大阪市内
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対談する将棋の谷川浩司九段(右)と、杉本昌隆七段。後ろは藤井聡太七段のビデオ画像=大阪市内

 将棋の谷川浩司九段と、藤井聡太七段の師匠である杉本昌隆七段による対談「将棋界のこれから」が、関西プレスクラブの会合(大阪市)であった。藤井七段も事前の質問に答えるビデオ形式で参加。藤井七段の活躍による子どもらの関心の高まりや若手棋士らのタイトル獲得増加に触れ、「(これまでの羽生善治竜王のような)第一人者がいない」(谷川九段)という“戦国時代”に突入した現状などが話し合われた。(金井恒幸)

 谷川九段は1962年、神戸市生まれ。史上最年少の21歳で名人位を獲得し、日本将棋連盟の前会長を務めた。杉本七段は68年、名古屋市生まれ。東海地方を中心に将棋の普及活動に力を入れる。

 対談で、谷川九段は藤井七段が小学2年生のころ、名古屋での指導対局で初めて会ったと回想。自身が優勢になり引き分けを提案すると拒否された後、将棋盤に覆(おお)いかぶさるように大泣きされて困ったと明かした。杉本七段は「負けて泣くのは有名で、思い入れの強い対局で目立った」。ビデオで藤井七段は「悔しくて、うまく(感情を)コントロールできなかったのかな」と振り返ると、谷川九段は「プロ棋士になろうかという人は例外なく負けず嫌い」と理解を示した。

 著書「中学生棋士」を昨年出した谷川九段。中学生棋士は自身と藤井七段を含めて5人のみ。「私は5歳で将棋を覚え、父が将棋の大会や教室に連れて行ってくれた」。執筆前に藤井七段宅を訪れ、「多くの大人の愛情を感じながら育ったのでは」と感じたという。

 谷川九段は「藤井七段は受け答えもしっかりしているうえ、たまに難しい言葉も使い、将棋のイメージアップにつながった。1人スターが出ると注目される。増えた子どものファンの中から何人かが5年後ぐらいに、プロ棋士を目指すのではないか」と期待した。

 藤井七段は「タイトルを目指したい」と宣言。タイトル戦で着る和服は無いといい、杉本七段は「挑戦が決まってからでは間に合わないので、機会があれば作ってあげたい」と“親心”を吐露する場面もあった。

 将棋界について谷川九段は「八つのタイトル全てを違う人が持つ。将棋界はここ20年は羽生さんを中心に動いてきたが、今後は20代後半から30代前半の誰かが出てくるのでは」と予測。杉本七段は「20代は羽生さんら上だけを見てきたが、自分たちに追い付こうかという藤井七段の存在が気になり、脅威に。先にタイトルを取られると自分の番は来ないかも、今やらなければならないとの思いが強い。今は20代、30代が強い時代。藤井七段のタイトル獲得は至難の業」と話した。

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