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「暑すぎる!」刺激的な文字が躍る山陽電車の車内吊りポスター
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「暑すぎる!」刺激的な文字が躍る山陽電車の車内吊りポスター
2018年2月に登場した、第1弾の車内吊りポスター
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2018年2月に登場した、第1弾の車内吊りポスター

 山陽電車の車内は暑すぎる-。記録的猛暑の折、山陽電気鉄道(神戸市長田区)がこんな見出しの車内吊りポスターを掲げています。自虐それとも開き直り? 取材すると、そこには切実な事情がありました。(ネクスト編集部)

■随所におわび

 同社の車両目標温度は冷房時に26度、弱冷車で27度。暖房時には19度です。

 ポスターは7月27日に山陽電車の全車両の車内吊り広告として掲示。顧客の声に答える形で構成され、〈山陽電車の車内は暑すぎる! どうにかならないの?〉への答えは、〈この車両では、車掌が車内の様子をうかがいながら、空調を操作しています(略)冷房運転時も、暑いと感じることもあるかと存じます。今後は新型車両を順次導入していき、少しでも車内温度が快適に保たれるよう改善します〉と謝罪モード。

 実は同社は今年の年始、「寒すぎる!」ポスターを掲示しています。〈空調では、ご不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございません(略)この車両は、暖房を入れるか、切るかのどちらかしか設定できません〉と衝撃の事実を告白。SNS上ではポスターの写真が拡散され、「車内温度変えられへんの?」「確かに寒い」「古い車両だから」とユーザーが反応しました。

■快適車内目指して

 同社の車両211台のうち187台は40~50年前の製造で、冷房設備は当時のまま。空調をコンピュータ制御できる新型車両は24台にとどまり、性能面での格差は否めません。

 ある冬の日、暖房オンの旧型車両に乗り合わせた学生が「この電車寒い。電気代けちってんの?」と苦情を入れた-。担当者が語る悲哀に満ちたエピソードです。

■攻めたつもりは…

 山陽電車の公式ツイッターアカウント、「山陽電車お客さま満足向上委員会」(@sanyo_cs)の“中の人”に聞きました。

 -「暑すぎる」「寒すぎる」は自虐ですか。

 「攻めたつもりはないのですが、結果的にはそうなったのかもしれません。社内からは『そこまでやる必要があるのか』『逆効果では』といった意見や懸念もありました」

 -踏み切りましたよね。

 「積極的に情報提供し、少しでもお客さまに満足いただきたいと思ったからです。鉄道事業本部営業課で検討を重ねました」

 -車両の切り換えは。

 「新型を順次導入する予定はありますが、具体的な時期や台数は未定です」

 -暑さはまだ続きます。

 「ポスターには〈車掌が車内の様子をうかがいながら空調を操作〉とあります。乗降客が多い駅では、停車前に空調をフルにします。扇子を手にするお客さまの何気ないしぐさも参考にしています」

     ■

 ポスターの掲示期間は8月31日まで。運行の1車両につき1枚掲出しているそうです。残念ながら、次回の予定はないとのことです。

【山陽電気鉄道】兵庫県の瀬戸内海側を走る私鉄。主に神戸市内と姫路を結ぶ。明治40年創業。鉄道事業のほか、須磨浦ロープウェイや須磨浦山上遊園の運営、不動産業など。

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