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関西学院大准教授 佐藤寛さん
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関西学院大准教授 佐藤寛さん

 子どもの要求をどこまで受け入れたらいいのでしょうか。子どもを甘やかさない方法について、関西学院大准教授の佐藤寛さん(38)に聞きました。

 -子どもにとって甘えることの意味は。

 「身近な大人に甘えることは子どもの育ちの中で、食事と同じくらい必要なことです。ただ、食事にも望ましい時間帯や量があるように、子どもを甘えさせるのにも、文脈やタイミングが重要になります。やり方によっては逆に、育ちの足を引っ張ってしまいます。それが甘やかすということでしょう」

 -具体的には?

 「例えば、抱っこそのものは必要なこと。でも、『抱っこ、抱っこ』とせがまれるがままに応じるのは難しいし、悩みますよね。買い物に行った時もそう。ねだられるだけ買ってあげると、無理を通せば何でも手に入ることを逆に教えてしまっていることになります。我慢を学び、自主性を養う機会も奪ってしまいます」

 -甘やかさないようにするにはどうしたらいいでしょう。

 「子どもから何かを言われてその場で対応を考える人は多いのでは。でも、それでは状況によって対応が変わってしまい、子どもも戸惑います。抱っこであれば、『こういう時には必ず抱っこしてあげる』といったルールを、親が準備しておくと良いでしょう。子どもと約束事を共有することも大切です」

 -親からの働き掛けが大事ということですか。

 「そうです。例えば、お菓子の袋を『開けて』と言ってくるとします。『もう自分でできそうだな』と思ったら、こちらから『やってみようか』と誘ってみる。こっそり開けやすくしてあげてもいい。越えられるハードルを作って、できたことに注目して褒めてあげてください」

 -わがままに育ってほしくないとつい叱ってしまいます。

 「叱ってばかりいると、子どもも叱られることに慣れて逆効果です。『このやり方はどうなんだろう』と疑問に思ったら、子どもと話し合って、一緒に考えることです。主体的にルール作りに関わることで責任感も芽生えます。子どもの成長に合わせて、焦らずに解決していってください」

(聞き手・貝原加奈)

【さとう・ひろし】1980年、宮崎県生まれ。筑波大大学院修了。専門は児童青年臨床心理学。2016年から現職。1児の父。

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