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ガラスのコーティング作業をする利用者。わずか1ミリの塗り残しやほこりも見逃さない=神戸市北区
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ガラスのコーティング作業をする利用者。わずか1ミリの塗り残しやほこりも見逃さない=神戸市北区

 神戸市須磨区のメーカーと障害者事業所がタッグを組み、店舗の窓やショーケースなどの清掃の手間を大幅に省けるガラスコーティング事業を全国に拡大させている。細かい点に注目し集中できるなど障害の特性を生かした丁寧な作業が高い評価を受け、短時間で高収益を確保。中央省庁や自治体での障害者雇用水増しが問題になる中、関係者は「仕事をもらうのではなく、障害者自らが付加価値やニーズの高い仕事を提案していきたい」と力を込める。(広畑千春)

 ガラスコーティングは神戸市須磨区の東洋技研(高松豊社長)などが今春開発した。特殊な溶剤でガラス表面の微細な凹凸をなくしてほこりや汚れの付着を防ぎ、掃除の手間を減らす。作業を担う職人を探していたところ、障害者が最低賃金以上を得て働く「就労継続支援A型事業所」が全国で経営難に陥っていることを新聞で知り、出張洗車などを手掛ける同区の事業所「ジルベルト」に業務提携を持ち掛けた。

 「障害者の就労のイメージを刷新したかった」と高松社長。研修を受けた利用者はそろいのユニホーム姿で専用の工具入れを身に着け、2人一組で作業に当たる。5月末にはスーパー「マルハチ」(本部・神戸市中央区)の新店舗で作業を行い、約1時間で鮮魚コーナーのガラス8枚を仕上げた。

 利用者の男性(25)は発達障害があり、特別支援学校から一般企業に就職した。だが長時間の重労働が合わずに退社。その後、袋詰めや清掃に従事したが、やりがいは感じられなかった。「この仕事は、自分の腕が上がっていくのが分かる。商品を見てもらえるのもうれしい」と充実感を漂わせる。

 掃除の手間を省く新技術は、人手不足に悩む小売業界のニーズとも合致。同スーパーが全店舗での導入方針を決め、コンビニエンスストアなどからも発注が相次ぐ。このため、兵庫や大阪のA型事業所などに呼び掛け「神戸コーティング施工協会」を立ち上げ、さらに全国で展開する計画という。

 パチンコ業界や不動産会社などからも引き合いがあるといい、「コーティングのニーズは業種を問わず非常に高い」と高松社長。ジルベルトの福田裕士社長も「『職人』としてさらに腕を磨き、教え合うことで人を育て、A型事業所の経営も利用者の賃金も向上させたい」としている。

 ジルベルトTEL078・747・0505

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