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台風21号による高潮で六甲アイランド(左奥)から漂着したコンテナ=4日午後、芦屋市涼風町
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台風21号による高潮で六甲アイランド(左奥)から漂着したコンテナ=4日午後、芦屋市涼風町

 台風21号が「非常に強い」勢力を維持したまま兵庫県を縦断し、各地に被害をもたらしてから11日で1週間。阪神間の沿岸部では高潮による住宅地の浸水が相次いだ。視界を遮る暴風雨、瞬く間に上昇する海面、沿岸に打ち寄せるコンテナ…。停電した自宅で高潮被害を目の当たりにした芦屋市の女性が、その恐ろしさと避難の難しさを語った。(斉藤絵美)

 台風21号は4日午後、神戸市付近に再上陸し、阪神間も暴風域に入った。

 海から程近い南芦屋浜地区の一戸建て住宅に住むパートの宮崎綾子さん(39)=芦屋市涼風町=は、自宅2階に長男(5)、長女(2)と共にいた。午後1時50分ごろ、それまでの横なぐりの風から、渦を巻くような暴風に変わった。「まるで洗車機の中にいるようだった。視界が真っ白だった」と振り返る。ちょうどそのころ停電し、テレビの情報も得られなくなった。

 約30分後の午後2時20分ごろには、海面の水位が見る見る上昇。海水が津波のように岸壁の遊歩道を超え、自宅周辺の道路に流れ込んだ。「まずい」。1階の浸水に備え、布団や防災袋を2階に上げた時だった。「ドーン」という音がし、窓から外を見ると、荒れる波間を漂いながら、海辺の遊歩道に打ち寄せる巨大なコンテナが目に入った。

 「これが流れてきたら家が壊れる」。子どもたちに浮輪を着けさせ、流されてもはぐれないよう、ひもで自分の腰と浮輪をつないだ。「コンテナのぶつかる音が響くたび、生きた心地がしなかった」

 午後3時前、雨が収まり始めたころ、初めて避難指示を呼び掛ける防災無線が聞こえた。「『早めの避難を』と言うが、停電で情報も得られない中、どのタイミングで逃げればよかったのか」。今振り返っても「正解」は見つからない。もう少し台風の襲来が遅れて「夕方の満潮時と重なっていたら」と考えると、ぞっとするという。

 自宅に蓄電池もあったが、屋外に設置された自家発電に切り替えるブレーカーが作動せず、停電は5日夜まで続いた。後に、沿岸部に転がったコンテナは高潮により、六甲アイランド(神戸市東灘区)から漂着したと知った。

 宮崎さんの自宅は、兵庫県が作成したハザードマップで高潮の浸水区域に入っていない。「大きな台風と事前に報道されていたが、まさかここまでの被害になるとは思わなかった。『たぶん大丈夫』という考えは禁物だと痛感した」と話した。

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