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 発達障害の双子の娘を育てる森山和泉さん=兵庫県在住=が本紙くらし面に連載しているマンガ&エッセー「泣いたり笑ったり 発達障害の双子の歩み」が本になった。くすりと笑ってしまう6こまマンガとエッセーのほか、描きおろしのマンガを収め、発達障害の特性を紹介し、向き合うヒントを伝えている。(網 麻子)

 タイトルは「マンガ&エッセー 発達障害の暮らし日記」(神戸新聞総合出版センター)。連載は2014年3月にスタートし、月1回のペースで掲載している。本には18年2月までの48回分を加筆・修正したものと、大変だが時に心癒やされる「双子のこぼれ話」を、描きおろしの4こまマンガにして収めた。

 主人公は、ほんわか癒やし系だが、空気をよむのは苦手な「もも」(姉)と、純粋で天真らんまん、探究心の強い「きい」(妹)。姉妹と森山さんこと、母との日常生活を描いている。

 並外れた記憶力があるもも。「メモ」にまつわるマンガで、ももは自分の好きな偉人の名言をさらさらと書き出す。森山さんが驚くと、「ママみたいにメモに残すのも新鮮でいいよね」とにっこり。エッセーには「発達障害のある人の良いところは、大切に守ってあげたい」とつづる。

 服の肌触りに敏感に反応し、綿100%の服しか着られないきい。マンガでは、ポリエステルが入った服に「この服嫌だ。気持ち悪いから着たくない!」と訴える。森山さんが途方に暮れて友人らに相談すると、綿100%のお下がりの服があちこちから届き、きいは笑顔で服を選ぶ。「周囲の温かさに感謝の気持ちでいっぱい」と森山さん。

 森山さんは、娘たちに気持ちが伝わらず困り果てていた時に、マンガで伝える方法を知った。「お母さんは悲しい」というセリフと自身が泣く絵を見せたところ、初めて伝わった。それがきっかけでマンガを描き始め、今は広く発達障害への理解を深めてもらおうと描き続けている。

 「発達障害のある人たちは純粋、素直で魅力的」と森山さん。「自分の価値観と異なる言動でも、一呼吸置いて歩み寄り、伝え方や教え方に心を砕く。発達障害のある人との関わり方を工夫することは、他の人とのコミュニケーションにも役立つ」と話している。

 1512円。神戸新聞総合出版センターTEL078・362・7138

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