総合総合sougou

  • 印刷
地方議会の女性議員の現状について語る京都女子大の竹安栄子特命副学長=京都市東山区
拡大
地方議会の女性議員の現状について語る京都女子大の竹安栄子特命副学長=京都市東山区

 男性議員が大半を占める地方議会。兵庫県内でも女性議員がゼロ、または1人という議会が目立つ。なぜ女性の進出が少ないのか。女性議員について研究する京都女子大の竹安栄子(ひでこ)特命副学長(68)=地域社会学=に聞いた。

 -女性議員はわずか1割しかいない。

 「前回2015年の統一地方選の結果を分析すると、女性候補者の当選率は、組織選になりやすい都道府県議会では男性よりも低いが、市区議会や町村議会では上回った。特に市区議会の当選率は98・7%で立候補すればほぼ当選している。そもそも立候補する女性が少ないということだ」

 -その要因は。

 「女性には立候補を阻む『三つの壁』がある。まず女性自身の意識の問題。市民活動に携わっていても、立候補して変えようとまでは思わない。『政治は男性の領域』という性別役割分業意識がある。二つ目は家庭との両立の問題があり、家族や親族の理解を得られるかどうか。三つ目は地域社会の壁。自治会長などの役員に女性は少なく、男性優位の文化がある。地域のリーダーとして育っていないと支持を集めるのは難しい」

 -男女の候補者をできるだけ均等にするよう政党に求める法律が成立した。

 「努力義務では一歩どころか、半歩にもなっていない。女性議員を本気で増やすのなら、(議員や候補者の一定数を女性に割り振る)クオータ制を導入しなければならない。米国や韓国では女性の全国組織の存在が、クオータ制を実現させた。日本でもそうした組織化が必要だろう」

 -女性議員が増えればどうなるか。

 「女性議員は比較的、教育や子どもの問題を取り上げる傾向にあり、政治行動や政策志向に男女で違いがある。女性議員の存在が政策に影響を及ぼすようになるには、議会内での割合を3割以上にする必要があるとされる。ただ、現状では男性も含めて市民の代表になれていない。男性議員の6割は前職が農林漁業や自営業で、立候補しやすい職業の人に限られている。議会の開催が平日の昼間のままでいいのか、議会の在り方から見直すべきだ」(聞き手・石沢菜々子)

総合の最新
もっと見る

天気(10月18日)

  • 23℃
  • 17℃
  • 10%

  • 22℃
  • 13℃
  • 50%

  • 24℃
  • 16℃
  • 10%

  • 23℃
  • 14℃
  • 10%

お知らせ