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「谷崎が執筆した当時の状況に思いをはせながら撮影した」と話す高木マレイさん=芦屋市伊勢町
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「谷崎が執筆した当時の状況に思いをはせながら撮影した」と話す高木マレイさん=芦屋市伊勢町
「IN-EI RAISAN 陰翳礼讃」の一場面(c)TRANSMEDIA Creators Co.,Ltd/Marei TAKAKI
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「IN-EI RAISAN 陰翳礼讃」の一場面(c)TRANSMEDIA Creators Co.,Ltd/Marei TAKAKI
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「IN-EI RAISAN 陰翳礼讃」の一場面(c)TRANSMEDIA Creators Co.,Ltd/Marei TAKAKI

 兵庫県西宮市出身の写真家で映像作家、高木マレイさん(35)が、谷崎潤一郎の随筆「陰翳礼讃」を原案とする短編映画「IN-EI RAISAN 陰翳礼讃」を制作した。「かげ」に美を見いだす谷崎の感性と美学を独特の映像で表現。上映とイベントを組み合わせるなど、見せ方にも工夫を凝らしている。(片岡達美)

 神戸ファッション美術館のクリエーティブ・ディレクター、神戸ファッションウィークの実行委員などを経て映像作家に。「私も昔から暗いところにひかれてきた」と高木さん。「陰翳礼讃」は10代のころから愛読していたが、近年、外国と日本を行き来するうち、改めて日本的な生活文化の魅力と、それを言葉で分からせてくれた「陰翳-」のありがたさを再認識し、2016年の秋から映像化に向けて動き始めた。

 物語の舞台は京都。「伊勢物語」を基にした夢幻能「井筒」を下敷きに、「伊勢物語」の在原業平に思いを寄せる亡霊を、いわくありげな女茶人として国木田独歩の玄孫(やしゃご)でモデルの国木田彩良さんが演じる。能のワキにあたる旅の僧侶を、旅する写真家として高木さんが担う。

 せりふの代わりに物語を暗示する字幕を付けた。楽家16代篤人(あつんど)さんの茶わんを使い、能楽の場面には観世流シテ方の林宗一郎さんが出演。虚実織り交ぜ、四季の移ろいとともに谷崎の世界を彩る。

 先行上映は10月5~7日、ロケ地の京都市東山区の建仁寺両足院で。上映時間は朗読と合わせて約1時間。撮影時のセットも再現、映画の中で高木さん演じる写真家が撮った京都の写真を展示する。入場料1500円。14日は芦屋市谷崎潤一郎記念館で上映する。入館料込み500円。

 高木さんは「夢か現実か、光と影の間で錯覚を起こすような感覚を味わってほしい」と話している。

 トランスメディア・クリエイターズTEL03・3440・2440、芦屋市谷崎潤一郎記念館TEL0797・23・5852

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