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第59期王位戦第7局に勝利し、感想戦で対局を振り返る豊島将之新王位=9月27日、都市センターホテル
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第59期王位戦第7局に勝利し、感想戦で対局を振り返る豊島将之新王位=9月27日、都市センターホテル

 八冠を8人で分ける“戦国時代”から、いち早く抜け出した格好だ。第59期王位戦7番勝負を制し、棋聖に続く二つ目のタイトル奪取に成功した豊島将之二冠(尼崎市)。4度タイトルに挑みながら、あと一歩のところで苦汁を飲み続けてきたが、7番勝負の間に棋聖戦5番勝負で勝利し、「王位戦にも良い影響が出た」と振り返る。28歳の若武者は、さらなる飛躍を予感させる。(溝田幸弘)

 9月27日夕方、東京・都市センターホテル、王位戦7番勝負第7局の2日目。菅井竜也前王位(26)が「負けました」と頭を下げ、4勝3敗で豊島の奪取が決まると、報道陣が対局室になだれ込んだ。

 「まだ信じられない。タイトルを1回取れるかどうかというところで、かなり苦労してきたので」。二冠となった心境を聞かれ、豊島はこう明かした。

 小学生のころから「天才少年」と名をはせた。16歳でプロ入りすると3年続けて7割超の高勝率を記録するなど、将来の名人候補と目され続けた。2010年度、20歳で初のタイトル戦登場となった王将挑戦は敗退。その後も王座(14年度)、棋聖(15年度)、そして王将(17年度)と奪取に続けて失敗した。

 今年6月に始まった第89期棋聖戦5番勝負。タイトル通算100期を懸けた羽生善治前棋聖に挑戦した。「自然体で」と心がけて臨み、7月17日、3勝2敗で初タイトルをもぎ取った。王位戦は第1局を落としたところだったが、「気持ちに余裕が生まれたと思う」。

 今期の王位戦は7局とも、菅井の振り飛車と豊島の居飛車の対抗形だった。初めてタイトル戦で盤を挟んだ菅井について「前期の王位戦に比べるとオーソドックスな振り飛車で、2日目に入って一手一手考えられることが多く、予想していた感じとは違った」と振り返る。

 7局すべて先手番が勝利するという結果になったが「先手の方が指しやすい感じはするが、先手のときも負けになった後に逆転する将棋もあった。すべて有利を築いてそのまま押し切るという感じとは違うので、ちょっと出来過ぎている感じもする」と冷静に話した。

 棋聖を獲得した直後の会見では「タイトルを取れないまま終わってしまうのでは、という気持ちもあった」と明かした豊島。それから2カ月余りで二冠となったが「実力的にはまだまだ。強い方も多いので、気を引き締めて頑張っていきたい」と先を見据える。

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