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「メダル落としゲーム」に熱中するお年寄り=神戸市垂水区名谷町
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「メダル落としゲーム」に熱中するお年寄り=神戸市垂水区名谷町
ボウリングを楽しむ高齢者ら=神戸市灘区友田町5
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ボウリングを楽しむ高齢者ら=神戸市灘区友田町5

 ボウリング場にゲームセンター。かつて若者でにぎわった遊戯施設が高齢者の社交場として注目されている。スマートフォンの普及などで若者の“遊び”が多様化する中、新たな利用者層として業界も着目。高齢者向けのサービスなどを打ち出す施設もあり、シニア世代の取り込みを目指す。(西竹唯太朗)

 すらりとしたフォームから放たれたボールが弧を描き、レーン中央へ吸い込まれていく。10本のピンをなぎ倒し、仲間とハイタッチするのは80代の男性だ。

 神戸市灘区友田町5の神戸六甲ボウルでは会員の約6割が60歳以上という。週に3回ほど通う同市東灘区の男性(88)は「ボウリングを始めてからぎっくり腰にならなくなった」と笑顔で話す。

 同店のオープンは1972年。女子プロ初のパーフェクトゲームを達成した中山律子さんらの活躍によりボウリングが大流行していた時期で、最盛期には1カ月の来場者が5万人を超えたという。しかし、レジャーの多様化などで競技人口は徐々に減り、現在は1カ月に1万人程度で、レーン数も最盛期の100から40に半減した。「若者のみをターゲットにするには苦しい時代になった」と同店の大野屋豊支配人(43)。

 注目したのは若者に替わって主流となった高齢者層だ。気軽に来店してもらうため、同市灘区内の65歳以上を対象に1カ月3500円程度で平日午後5時まで投げ放題のプランを年内にも導入する計画で、年間200~300人の加入者を見込む。好調なら周辺のボウリング場と連携したキャンペーンも検討するといい、大野屋支配人は「高齢者に足を運んでもらい、コミュニティーの場にすることが理想」と話す。

 シニア世代をターゲットにした動きはゲームセンターでも加速している。同市垂水区名谷町の「アミパラ垂水店」には午前10時の開店と同時に高齢者が訪れる。人気はメダルを投入して装置内のメダルの山を崩す「メダル落としゲーム」。数時間滞在する高齢者も少なくないという。

 「お弁当を持ってくるお年寄りもいます。長く遊べるのが魅力では」と渡邊幸一店長(34)。同店では午後2~3時に訪れた50歳以上にお茶と茶菓子を無料で提供。高齢者が最新機種などを無料体験できるイベントも開催している。

 全国で200店以上を運営するバンダイナムコアミューズメントも店舗によって同年代の友人を連れてきた高齢者にメダルをプレゼントするキャンペーンなどを実施。一方で、若者の来店が見込める駅前や観光地近くの店舗には高齢者に人気のメダルゲームを置かないなど客層に応じた店舗展開を進めているという。

 平日の昼下がり、獲得したメダルを脇にゲームに熱中していた男性(82)=同市垂水区=は「パチンコと違って少額で遊べる。認知症防止のためにも通いたい」と話した。

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