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「美しい日本の憲法をつくる兵庫県民の会」が開いた会合=神戸市中央区下山手通4、県民会館
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「美しい日本の憲法をつくる兵庫県民の会」が開いた会合=神戸市中央区下山手通4、県民会館
護憲派の集会で講演する前川喜平元文科事務次官=神戸市中央区下山手通4、県民会館
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護憲派の集会で講演する前川喜平元文科事務次官=神戸市中央区下山手通4、県民会館

 10月下旬に召集される臨時国会を前に、兵庫県内で憲法改正を巡る議論が熱を帯びている。自民党総裁選で連続3選を果たした安倍晋三首相が、衆参両院の憲法審査会への改憲案提示に強い意欲を示しているためだ。県内の改憲派、護憲派の団体は、改憲の是非を問う国民投票の実施も見据え、県民への訴えを強めていく考えだ。(段 貴則、田中陽一)

◇改憲派 安倍氏3選、増す勢い◇

 「憲法改正を公約に打ち出した安倍首相がダブルスコアを超える大差で圧勝した」

 9月29日午後、神戸市であった「美しい日本の憲法をつくる兵庫県民の会」の会合。共同代表の1人は党総裁選の結果を強調し「国民投票で過半数を取れるよう、準備を加速させる必要がある」と呼び掛けた。

 あいさつに立った自民県連会長の谷公一衆院議員(兵庫5区)も、同じ壇上にいた日本維新の会の片山大介参院議員(兵庫選挙区)に「改正が必要という点では一致している。ぜひ(改憲論議の)テーブルにのってほしい」と訴えた。秋波を送られた片山議員は統治機構改革などを重点に挙げ、自民との違いを示しつつ「新しい憲法の姿をつくる努力をしたい」と応じた。

 参加した西宮市の男性(75)は「世界情勢の緊迫化」を理由に「『平和を愛する』と唱えるだけでは国は守れない。9条改正は、そんな楽観論を変えるきっかけにもなる」と期待した。

 同会によると、衆院選の県内12選挙区のうち既に8選挙区で、国民投票を見据えた連絡会議の設立準備が本格化しているという。

◇護憲派 「9条守れ」危機感◇

 改憲派の集会と同じ日の午前、同じ会場で護憲派も集会を開いた。

 「誰もが自由に、幸せを求めて生きていける社会をつくるという日本国憲法の目的、国の基本方針が定めてある」

 憲法への理解を広げる活動をする「明日の自由を守る若手弁護士の会兵庫支部」が主催した。個人の尊重や幸福追求の権利を定めた憲法13条について、同支部の弁護士や前川喜平元文科事務次官が、現行憲法と自民案の文言の違いなどを分かりやすく解説した。

 首相が目指す9条改憲に、参加した神戸市東灘区の女性(75)は「終戦時、私はまだ幼かったが、朝鮮半島からの引き上げは悲惨な体験だった。二度と戦争をしないと決めた憲法を変えては駄目だ」と危機感をあらわにした。

 同支部の吉江仁子弁護士は「平和で、個人を尊重する社会を守れるかどうかの瀬戸際にある」と指摘。その上で「情緒的な改憲議論に流されず、一人一人が憲法について深く考えられる場を重ねていきたい」と話し、弁護士が講師となって少人数の参加者と語り合う「憲法カフェ」の開催に力を入れる考えを示した。

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