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雨堤徹代表
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雨堤徹代表
手首部分に収納された電池パック。高電圧の小型電池が入っている
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手首部分に収納された電池パック。高電圧の小型電池が入っている
電池をセットした筋電義手を持つ陳隆明医師。外出先でも充電可能だ=神戸市西区曙町、兵庫県立福祉のまちづくり研究所
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電池をセットした筋電義手を持つ陳隆明医師。外出先でも充電可能だ=神戸市西区曙町、兵庫県立福祉のまちづくり研究所

 事故や病気、障害により腕のない人が残された部分の筋肉に力を入れると、微弱な電気信号で機械の指や手首を意のままに動かすことができる「筋電義手」。国内で普及途上にある最新鋭の義手用のリチウムイオン電池を、「Amaz(アメイズ)技術コンサルティング合同会社」(兵庫県洲本市五色町)が開発した。小型ながら高いエネルギーを蓄え、より本物の手に似た機能と見た目を実現できる。

 筋電義手は欧米で使用が広がる一方、日本ではあまり知られていない。主流のドイツ製品が100万円以上と高額で、訓練施設も少ないことが背景にある。

 低価格や量産を目指し、兵庫県立福祉のまちづくり研究所(神戸市西区)所長の陳隆明医師(58)が中心となって国産化を模索している。三洋電機で電池の小型化を成功させた経歴を持ち、郷里の淡路島で起業したAmazの雨堤徹代表(60)が依頼を受け、筋電義手用の電池を東洋アルミニウム(大阪市)と共同開発。特許も申請した。

 電池は直径15ミリ、重さ約6グラムの円筒形で、電池パックごと手首部分の内側に収納できる。電圧を従来品の3~4倍に高めてモーターのパワーを増し、スムーズで素早い指の動きを実現。外出中も充電可能だ。

 従来の海外製筋電義手の電池パックは外側に収納され、充電時は取り外して専用器に付ける必要があるという。雨堤代表は「新開発の電池パックは義肢内に違和感なく収まり、充電忘れや電池切れの不安も解消される」と特長を説明する。

 「義手は自分の意思で動かせてこそ意味がある。『より軽く、スリムに』というニーズに応えられた」と陳医師。数人に長期間試用してもらうことを計画している。(佐藤健介)

【筋電義手】 腕のない人が残った部分の筋肉に力を入れた時に出るかすかな電気信号に反応し、思うように義手の指を開閉できる。海外製は高額なため、低価格の国産品を兵庫県立リハビリテーション中央病院(神戸市西区)などが開発している。購入時に国の給付制度を受けるには筋電義手を使えることが条件。同病院ロボットリハビリテーションセンターは、子どもも含め訓練できる数少ない施設で、2014年には全国に先駆け、訓練用義手の貸し出し費用などに充てられる「小児筋電義手バンク」を設立した。

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