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マンションに設置されたごみ収集施設パイプライン。輸送管は上層階と地中を結ぶ=芦屋市内
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マンションに設置されたごみ収集施設パイプライン。輸送管は上層階と地中を結ぶ=芦屋市内
芦屋浜地域でのパイプライン着工時の様子(芦屋市提供)
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芦屋浜地域でのパイプライン着工時の様子(芦屋市提供)
神戸新聞NEXT
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 かつて「未来都市の象徴」とされ、芦屋市臨海部の地下輸送管を利用したごみ収集施設「パイプライン」について、同市は15年後から順次廃止する方針を固めた。年間2億円前後という高額な維持管理コストが理由で、ごみ収集車による収集に切り替えていく。全国各地で導入されたパイプラインも次々と廃止。芦屋は対象の住宅地が約160ヘクタールと屈指の広さを誇るが、存廃論議を経て将来は姿を消しそうだ。(風斗雅博)

 パイプラインは昨年10月時点で、市内全世帯の約16%に当たる7132世帯が利用している。各戸から投げ入れられたごみを直径50センチの輸送管を通して空気流で処理センターまで運ぶ。同市は国の補助金を活用し、1979年から導入し、計約87億円をかけて埋め立て地の芦屋浜地域と南芦屋浜地域に敷設した。

 しかし、設置から40年近くが経過し、故障した輸送管や施設の改修費、車両収集より割高な運転費が年々財政を圧迫。市は2012年から見直しを始め、有識者に検討を求め、地元自治会や管理組合約40団体でつくる「ゴミ収集パイプライン利用者の会」と協議してきた。今年の西日本豪雨や台風21号では浸水被害により一部地域は使用停止の状態が続いた。

 同市は、パイプラインの運用年数を芦屋浜で20年、南芦屋浜は32年と規定。芦屋浜は15年後から段階的に運用を取りやめる。その上で、大規模な更新はせず改修で対応▽ごみ収集車による代替▽市がごみ集積場を設けて当初は最大週5日収集-などの方針を決めた。

 市はパイプラインを永続的に存続させた場合、14年から45年間の関連経費を約341億円と試算。一方、途中で順次廃止し収集車で代替した場合は約85億円となり、4分の1の負担にとどまると見込んだ。

 ただ、対象地域はマンションや一戸建てなど住宅の形態が多様で、住民には市の方針に異を唱える人もいる。同市潮見町の一戸建てに住む男性(68)は「廃止は致し方ないが、パイプラインは資産価値の一つ。利便性と景観を維持した集積場の在り方を考えてほしい」と複雑な胸中を語る。

 市は住民の理解を得ながら、広範囲の対象地域をごみ収集車で代替する準備を進める考え。今後、市民意見の公開を経て、関連条例の検討に入る。市の担当者は「車でのごみ収集は前提だが、住民と協議し、より良い方法を見つけていきたい」と話している。

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