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国に指定されて40年となる甲子園浜の特別保護地区=西宮市枝川町(撮影・風斗雅博)
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国に指定されて40年となる甲子園浜の特別保護地区=西宮市枝川町(撮影・風斗雅博)
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豊富な餌を求めて甲子園浜にやって来たチュウシャクシギ=西宮市枝川町(日本野鳥の会ひょうご提供)
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豊富な餌を求めて甲子園浜にやって来たチュウシャクシギ=西宮市枝川町(日本野鳥の会ひょうご提供)

 西宮市枝川町の甲子園浜が国の特別保護地区に指定され、11月1日で40年となる。都市部にありながら毎年春になるとシギやチドリなどの渡り鳥がやって来る自然の海浜は、かつて埋め立ての危機にひんした。地元で自然保護活動に取り組むNPO法人理事長の前田文信さん(75)は「甲子園浜は地元の人々が情熱を持って守ってきた」と歴史を振り返る。(名倉あかり)

 1971(昭和46)年、兵庫県が約2キロにわたる浜を埋め立てて港湾にする計画を立てた。この計画に、近くの南甲子園小学校のPTAが猛反発。77(同52)年に神戸地裁に港湾計画の変更を求めて提訴した。

 「浜は生きている」。PTAの母親らは子どもたちの世代にも浜の自然を残そうと、裁判の一方、特別保護地区指定を目指した。漁師の船を借りて浜の生き物の調査や住民の署名活動に奔走。夏の高校野球開幕時には、甲子園球場周辺にたこ焼きなどの屋台を出して活動資金を稼いだ。

 努力は78(同53)年11月に結実する。甲子園浜の約12ヘクタールが国の特別保護地区に指定され、4年後には埋め立てが中止となった。

 それから40年。春には、キアシシギやコチドリといった渡り鳥が羽を休め、カニや貝など豊富なえさをついばむ。西宮市立甲子園浜自然環境センター(同市枝川町)によると、昨年4月~今年1月、浜では74種類の鳥が観察されたという。

 浜の清掃や調査活動を続ける「海浜の自然環境を守る会」の前田さんは「今ある自然を住民みんなで残していきたい」と力強く語る。

 同センターでは指定40周年を記念し、28日まで保護地区をテーマに写真などを展示している。

 同センターTEL0798・49・6401。海浜の自然環境を守る会の岸川由紀子さんTEL090・9998・0416

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