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カニ柄のシャツを着る宮地区の祭典委員会役員=兵庫県姫路市飾磨区宮
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カニ柄のシャツを着る宮地区の祭典委員会役員=兵庫県姫路市飾磨区宮
浜の宮天満宮の宮地区の屋台蔵。道具方の男性のシャツのカニの柄は、屋台の完成時に漆にかぶれないためのまじないだ=兵庫県姫路市飾磨区宮
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浜の宮天満宮の宮地区の屋台蔵。道具方の男性のシャツのカニの柄は、屋台の完成時に漆にかぶれないためのまじないだ=兵庫県姫路市飾磨区宮

 播州の祭りといえば、カニ。といっても、料理の話ではない。

 浜の宮天満宮(兵庫県姫路市飾磨区)の宮地区。祭典委員会の役員のTシャツは、なぜかカニ柄だ。

 屋台は新調から3年目に漆塗りを施し、完成する。宮地区は2010年に屋台を新調。カニのシャツは、その完成式で「漆にかぶれないように作った」のを、毎年着ているのだという。

 恵美酒宮天満神社(同)の玉地地区や他のお宮の地区にも、カニ柄の鉢巻きを締めたり、法被を着たりするところがある。しかし、なぜ、カニなのか。

 人間国宝の蒔絵師・松田権六の「うるしの話」(岩波新書)には、政治家尾崎行雄の夫人が漆椀にかぶれたときのエピソードが記されている。

 そのとき松田は、「沢蟹を十匹ばかり持って駆けつけ」ると、「金槌を借りて沢蟹をつぶして、これをつけさせたが、数日にしてきれいになおった」。

 カニを漆の中に入れると乾燥せず、使えなくなるとは、古代中国の時代から言われていたことらしい。かぶれに効くというのも民間療法で、広く信じられていたようだ。

 祭りにかぶれるのはいいが、漆にかぶれては後の祭り。泣きぬれてカニと戯れることのないよう、事前の準備が肝心だ。(田中真治)

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