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運転席からの死角について説明するアクアドライバーズスクールの島田真二代表=神戸市内
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運転席からの死角について説明するアクアドライバーズスクールの島田真二代表=神戸市内

 親が自宅の駐車場から出そうとした車に接触し、幼児が亡くなる事故が目立っている。10月には兵庫県高砂市で、5月にも加古川市で痛ましい事故が起きた。高砂、加古川両署によると、いずれも親は娘や息子が自宅にいると思い込み、子どもに気付かず車を発進させたとみられる。車の周囲は運転席から死角になるため、身長の低い子どもの姿は見えにくい。専門家は「車体の前後や下を確認して乗車するという基本を徹底してほしい」と呼び掛ける。(田中宏樹、小森有喜)

 高砂市で10月14日にあった事故は、父親(35)が自宅駐車場から発進させた乗用車の右前部が長男(2)に接触。長男は転倒して右の後輪に頭部をひかれ、搬送先で亡くなった。5月に加古川市で起きた事故では、女児=当時(1)=が自宅駐車場から出た母親(28)の運転する車にひかれて死亡した。

 高砂署によると、10月の事故で命を落とした長男の身長は約90センチ。ペーパードライバーの教習事業を展開する「アクアドライバーズスクール」(神戸市中央区)によると、運転手の身長や車体で異なるが、乗用車の運転席からは約4メートル先の地面までが死角になるといい、父親は長男の姿を確認できなかったとみられる。

 同署の免田昌久交通課長は「どんな車でも至近距離にいる子どもは運転席から見えない。事故は誰にでも起こり得た」と強調。「小さな子がいる家庭は、車に子どもを乗せてから発進してほしい」と警告する。

 さらに、近年普及が進むハイブリッド車などは、ガソリン車よりもエンジンの始動音や走行音が静かとされる。同スクールの島田真二代表(58)は「車が動いても、子どもは音に気付かず逃げられない。親が初心に戻って、出発前に車の周囲の安全を確かめることが大切だ」と力を込める。

 島田代表は、幼児が普段から車が止まっていない駐車場で遊んでいる可能性にも言及。自宅から車へ向かう両親の後をついてくることも考えられるという。「親は子どもの遊び場に車を置かせてもらっていると認識し、注意を働かせることが必要」と指摘した。

 兵庫県警交通企画課によると、ゆっくりと走る車が比較的多い商業施設の駐車場や私有地などで2013~17年、車と接触して重傷を負った未就学児は9人を数え、15年には1人が亡くなった。同課は「子どもは車体の下に体が入ってタイヤにひかれ、重傷を負うケースが目立つ」としている。

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