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医療関係者を狙い撃ちしたヘソプロダクションの稲本ミノル社長=大阪市福島区
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医療関係者を狙い撃ちしたヘソプロダクションの稲本ミノル社長=大阪市福島区

 各地の土産の定番「○○に行ってきました」シリーズ。「沖縄に」「種子島に」「東山動植物園に」など観光地や施設名が入るが、神戸でかなりピンポイントな「行ってきました」商品が登場した。その名も「医学会に行ってきました」。ターゲットはもちろん神戸での学会に参加した全国の医療関係者だ。学会に合わせてJR新神戸駅の売店に並べられると、飛ぶように売れていったという。(黒川裕生)

 「予想以上の反響」というのは企画したヘソプロダクション(大阪市福島区)の稲本ミノル社長(42)だ。「ピンポイントすぎるとの不安もあったが、それが逆によかった」と喜ぶ。

 クッキー(20枚入り税抜き650円)と、チョココルネットロール(14本入り税抜き700円)の2種類がある。クッキーには異人館を想起させる風見鶏のほか、注射器や聴診器などの絵が1枚ずつプリントされている。当然ながら包装紙には「神戸限定」とある。

 なぜ医学会? 稲本社長に尋ねると「神戸では医療系の学会が頻繁に開かれていると聞き、商機ありと思った」そうだ。

 神戸・ポートアイランドで今月1~4日、日本消化器関連学会機構(JDDW)による学会があった。同社はこれに合わせてJR新神戸駅限定で販売。各地から新幹線で訪れた医師らが次々と買い求め、用意した計400箱は、4日間でほぼ完売した。

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 学会のスケジュールに詳しい医療系出版社「メディカルレビュー社」(大阪市中央区)などによると、神戸では現在、毎週のように医療関連の学会が開かれているという。

 会場となるのは大半が、国際会議場や国際展示場、ホテルなどがそろうポーアイの神戸コンベンションセンター。学会で一度に1万人以上を収容できるのは、全国でも同センターなど数カ所しかないそうだ。

 JDDWも神戸を会場にすることが多く、今回の学会には約2万2千人が参加した。事務局は「神戸はホームグラウンドだと思っている。収容人数だけでなく、空港や新幹線などのアクセスもよく、受け入れにも協力的」と評価する。

 神戸観光局も会議の誘致に力を入れる。近年は同センターを中心に国際会議も増えており、2015年に113件だったのが、16年は260件、17年は400件に。うち6~7割を医療関係の会議が占める。担当者は「神戸医療産業都市の取り組みが定着してきたことも大きい」と話す。

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 今回の「医学会に行ってきました」人気はこうした機運に乗ったと言える。稲本社長は「しばらくは新神戸駅だけで販売し、希少価値を高めたい」との戦略を描く。いずれは売り上げの一部を寄付し「医学の発展に役立ててもらうことも考えている」とか。

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