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淡路初の国名勝に指定される「旧益習館庭園」=洲本市山手3
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淡路初の国名勝に指定される「旧益習館庭園」=洲本市山手3
国登録有形文化財に指定される「湊川隧道(ずいどう)」=神戸市兵庫区
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国登録有形文化財に指定される「湊川隧道(ずいどう)」=神戸市兵庫区

 国の文化審議会(佐藤信会長)は16日、明治期に淡路島が徳島から兵庫県に編入される遠因となったとされる騒動「庚午事変」の舞台となった洲本市の武家庭園「旧益習館庭園」を国名勝に、1901(明治34)年に完成した日本最古の河川トンネル湊川隧道(神戸市兵庫区)など兵庫県内の7カ所17件などを国登録有形文化財(建造物)に指定するよう文部科学相に答申した。淡路島内の国名勝指定は初めてとなる。

 同庭園は江戸前期に作庭。徳島藩の筆頭家老で、代々洲本城代を務めた稲田氏が屋敷とともに所有。稲田氏は幕末、屋敷のそばに私塾学問所「益習館」を開設し、儒学者頼山陽や幕末の志士らが通ったとされる。

 稲田氏と徳島藩主蜂須賀氏の対立で1870(明治3)年に同事変が起き、同藩から淡路を分離するよう訴えた稲田氏側は蜂須賀氏側から襲撃を受け、益習館は全焼した。これが廃藩置県を経て淡路島が兵庫県に編入された遠因とされる。

 県教育委員会によると、庭園は広さ約5400平方メートル。洲本城築城の際に使われた石切場跡地の地形を活用し、巨岩をたくみに配置した全国でも類を見ない造り。最も大きな岩は幅5・8メートル、高さ4メートル。近くには書院も設けられている。

 湊川隧道は、現在の新開地付近を流れていた旧湊川がたびたび氾濫し、神戸港に土砂が流入するため、実業家らの出資で会下山の地下約600メートルを手作業で掘削した日本最古の河川トンネル。工事は5年がかりでで、アーチ型の内部には約450万個のレンガが使用され、高さ7・3メートル、幅7・6メートルの断面は当時、世界最大を誇った。街を水害から守り、新開地の振興や神戸港の発展に寄与した。

 兵庫県内ではほかにも、甲南女子大管理棟など3件(神戸市東灘区)▽日下家住宅主屋など4件(宝塚市)▽栗原家住宅主屋(同)▽多田神社宝物殿(川西市)▽東多田夢勝庵主屋など計6件(同)▽旧平賀家住宅東屋(同)-が国登録有形文化財に選ばれた。(井上 駿)

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