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インドネシア・スラウェシ島での調査内容を報告するCODEの吉椿雅道事務局長(右)=神戸市兵庫区中道通2
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インドネシア・スラウェシ島での調査内容を報告するCODEの吉椿雅道事務局長(右)=神戸市兵庫区中道通2
大規模な液状化現象で甚大な被害が出た州都パルのペトボ地区=11月9日(CODE提供)
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大規模な液状化現象で甚大な被害が出た州都パルのペトボ地区=11月9日(CODE提供)

 消えた道路、見渡す限りのがれき-。液状化現象による地滑りが1キロ以上に及ぶ。地震と津波で3400人以上が死亡・行方不明となったインドネシア・スラウェシ島を、神戸市兵庫区の非政府組織(NGO)「CODE海外災害援助市民センター」が訪れ、現地調査を行った。事務局長の吉椿雅道さん(50)は「被災者は何もかも失い、明日が見えない状況だ。日本からも支援への関心を」と訴える。(金 旻革)

 同島では9月28日にマグニチュード7・5の地震が発生。巨大な津波が起き、最大被災地の中スラウェシ州の州都パルでは津波が高さ最大11・3メートルに達し、海岸線から約480メートル内陸まで波が押し寄せた。避難者は22万3千人超、家屋の被災は6万8千棟超に上る。

 阪神・淡路大震災をきっかけに設立されたCODEは「助け合いに国境はない」の精神で、海外の被災地で復興支援に携わる。現在はネパールやアフガニスタン、中国など5カ国で活動。吉椿さんは11月7~12日にスラウェシ島を訪れた。

 パル内陸部のペトボ地区とバラロア地区は、建物が軒並み崩れ道路がなくなっていた。調査した東京大の清田隆准教授(地盤工学)は、地下水の水圧が高い影響で長時間にわたって液状化現象が起き、大規模な地滑りが発生したと推定。地表が数百メートルから1キロ以上動いた形跡を確認し「液状化が多くの犠牲者を生んだ特異な災害」とみる。

 両地区の民家は7~8割が破壊。吉椿さんは「液状化で集団移転するしかないが、国の復興計画が示されていない」と語った。

 「犠牲者が眠っている」(住民)という場所には旗が立てられていた。国は行方不明者を約1300人とするが、捜索は約2週間で打ち切られ実際は5千人との情報も。バラロアの住民は「数千人が埋まったままだ」と証言した。

 CODEは中長期的な復興支援を模索する。調査の過程で、液状化が起きた地域が先住民の古い地図で地盤のもろい場所と示唆されていたことが判明。災害リスクを伝える記録や伝承を防災マップ作りに生かす動きがあり、吉椿さんは「日本でも類似した問題がある。必要な知識を共有し支援したい」。また、現地の建築士らが計画する耐震性の高い木造伝統建築での仮設住宅建設を支援する。

     ◇

 支援活動への寄付は郵便振替00930-0-330579。加入者名は「CODE」で通信欄に「インドネシア」と明記する。クレジットカードでも受け付けている。CODETEL078・578・7744

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