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オリジナルのマフラーや手袋などを作る編み手の女性たち=岩手県内(ハートニットプロジェクト提供)
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オリジナルのマフラーや手袋などを作る編み手の女性たち=岩手県内(ハートニットプロジェクト提供)

 東日本大震災の被災地を支援しようと、被災女性らが編んだ作品を全国に販売してきたボランティア団体「ハートニットプロジェクト」(盛岡市)が、今年で活動を終えることになった。女性らの技術が英国のアパレルブランド「マーガレット・ハウエル」などに認められ、プロ職人として働くめどが立ったためだ。7年間の感謝を込めて全国各地でバザーを展開しており、25日に神戸市須磨区の須磨離宮公園で開く。

 繊細なノルディック柄の手袋やゴルフクラブのヘッドカバー、電車などのアップリケが付いた帽子など、ハートニットの女性らが手編みした作品は編み目が細かく、丈夫で暖かい。

 スタッフの松ノ木和子さんは家族で経営する岩手県のスキー場が東日本大震災で閉鎖に追い込まれた。ボランティア活動を続けるうち、避難女性が何もすることなく疲弊していく姿を見た。そうした女性の安らぎになればと、国内外に呼び掛け毛糸を集めて被災地に届け、編んだ作品を生活の糧にしてもらおうと考えた。

 編み手は、最も多い時で同県陸前高田市や宮城県南三陸町など7市町の100人。スキー場やイベントで作品を販売し、神戸では毎年秋の「こうべガーデンカフェ」に出店した。ぬくもりを感じる作品は話題となり、これまでに全国449会場で計5330万円を売り上げ、網み手の女性らの収入となった。

 復興が進み家業が忙しくなるなど編み手はその後、減っていったが、残った40人が編み物を自立の糧にと腕を磨いた。そんな中、技術の高さが認められ、昨年には「マーガレット・ハウエル」からマフラーや手袋の製作依頼を受けるようになった。ほかにも国内外のアパレルメーカーやデパートにも納品。全員の働き口が決まり、今年12月でボランティアとしての活動を終えることにした。

 2年前の熊本地震では、被災した熊本県大津町で「ハートニット熊本」が発足し、仮設住宅で東日本と同様の活動を展開。松ノ木さんは「全国の人々の支えで希望を持つことができ、新しいつながりがなりわいを生んだ。この経験を伝えていきたい」と話す。

 25日午前11時~午後4時、須磨離宮公園での「こうべガーデンカフェ2018」でバザーを開く。「神戸とは被災地として同じ痛みを感じた者同士、これからも交流していきたい」と松ノ木さん。雨天決行。(広畑千春)

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