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営業終了直前の市場で始まった「ミナイチよるミナイチ」=11日、神戸市兵庫区荒田町1
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営業終了直前の市場で始まった「ミナイチよるミナイチ」=11日、神戸市兵庫区荒田町1
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 来年3月末に、前身から数えて100年の歴史に幕を下ろす神戸市兵庫区荒田町1の市場「ミナイチ」で、今月から月1回、交流イベント「ミナイチよるミナイチ」が始まった。入居テナント自慢のお総菜をつまみに、飲みニケーション。商店主らは「ミナイチはなくなるけれど、今後の地域活性化につながる場になるはず」と、フィナーレに向けて盛り上がる。(上杉順子)

 心尽くしの総菜がそろった1階通路の長机。鶏肉店の唐揚げ、塩干し・乾物店の目刺し、青果店のフルーツ…。横の紙には店の名前。専門店ならではの品々を12店舗が用意した。

 参加者は500円を払って缶ビールを受け取り、ビュッフェのように3皿を選ぶ。「どれにしよう」と品定めする人たち。「安いから後でまた払って、全部食べたらいいやん」と盛り上がる一群もいた。

 ミナイチの前身「湊川公設市場」は1918(大正7)年に神戸市が開設。70年、その流れをくむ「湊川市場」が市営住宅と商業施設を兼ねたビルに移り、湊川協同組合を設立して「ミナイチ」となった。

 現在も地下1階、地上1、2階で約40店舗が営業中だが、施設の老朽化や市営住宅の廃止予定により、ビルの解体と組合の解散が決まった。一部の店舗は民間資本の新ビルが建つまでの数年間、隣の東山商店街で営業を続ける意向という。

 イベントは、ミナイチと東山商店街、地元住民らでつくる「東山・ミナイチ区域まちなか再生協議会」が企画。地元への恩返しに加え、地域の未来を話し合ったり、移動する店舗をPRしたりするのが狙いという。

 初回は1が四つそろう「ミナイチの日」の11日に開催された。席に着いたら服に名札を張り、初対面の人ともあいさつ。「今日はどちらから?」「このかまぼこ、いけるね」。そのうち閉店後の店主たちも合流し「これ食べてみて」とサービスの一品を届ける人も。約60人が夜の市場を満喫した。

 移動して店を続ける店主は「市場は厳しい時代だけど頑張りたい。会話や交流をできるのが強み。それに期待して来るお年寄りも多い。やっぱりこんな場所が必要や」と熱弁。同組合の半田健司理事長(69)は「ミナイチの思い出を増やしてもらえれば」と話した。

 午後6~8時。次回は12月1日。1、2月は日程未定。3月は営業最終日の31日に「大々的に」開く(時間未定)。湊川協同組合TEL078・521・0371

■跡地に14階建てマンション

 ミナイチと市営住宅が入る湊川協同組合ビルは、和田興産(神戸市)が再整備の事業協力者に決定した。1階が店舗の14階建てマンションを建設する。完成は2022年4月を予定。同組合事務局によると、店舗スペースには7~10店程度が入居できるという。

 ビルは現在、同組合と市が共同で所有。同組合は解散後に土地建物を同社に売却し、同社はビル解体を条件に、市から土地建物を約4億円で買い取る。市営住宅の入居者は既に全員退去している。

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