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女子用スラックスを導入した北須磨高校の新制服。おしゃれに着こなせるようデザインも工夫されている=神戸市須磨区友が丘9
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女子用スラックスを導入した北須磨高校の新制服。おしゃれに着こなせるようデザインも工夫されている=神戸市須磨区友が丘9

 寒さ対策や性別にとらわれないジェンダーフリーの観点から、女子の制服にスカートとともにスラックスを採用する中学・高校が増えている。学生服メーカーによると、この20年ほどで「選択制」の学校は全国に拡大。神戸市須磨区の北須磨高校が来春から導入するなど、兵庫県内でも同様の動きが広がる。ただ、「目立ってしまう」などと敬遠され、実際にスラックスを選ぶ女子生徒はほとんどいないのが実情という。(広畑千春、井上 駿)

 11月中旬、北須磨高校で開かれた学校説明会。進学を考える中学生や保護者の間を、来春採用の新たな制服に身を包んだ高校生が歩いた。男子、女子の夏服、冬服に続き、白いセーターにスラックス姿の女子生徒が登場すると驚きの声が広がった。

 同校では2021年度の創立50周年を前に、制服のデザインを見直すことに。昨年4月から案を練り、防寒やジェンダーレス、近年広がりをみせる性的少数者(LGBT)への配慮なども踏まえ、スラックスの導入を決定した。生徒に意見を聞き、コーディネートのしやすさも重視した。

 学校説明会に訪れた同市の女性(46)は「今の時代らしくて斬新。動きやすそうだし、大人びて見えます」と好意的な受け止め。一方、中学3年の女子生徒(15)は「意外だったけど、選ぶのはスカートかな。周囲から浮きそうだし…」と苦笑いを浮かべた。

 学生服メーカー最大手の「菅公(かんこう)学生服」(岡山市)によると、女子スラックスを初めて手掛けたのは1997年。鳥取県と長野県の学校で、防寒対策が導入の理由だった。その後、中高合わせて全国の630校以上に広がり、今も少しずつ増えている。

 兵庫県内でも神戸鈴蘭台高校(神戸市北区)が07年の開校に際して導入。神戸市立中学校では5校(今年4月時点)で希望に応じてスラックスを選択できる。県教育委員会は「校数まで確認していないが、県内でもこうした動きがあることは把握している」とする。

 ただ、いずれの学校も女子スラックスの発注はほとんどない。北須磨高校の制服を扱う「明石スクールユニフォームカンパニー」(岡山県倉敷市)は「例えば、体と心の性が一致しない女子生徒は、男子の制服そのものを着たい。『女子用』では納得できない人もいる」とし、男子のズボンを選べるよう個別に対応するケースもあるという。

 一方で、看護師の制服や女子学生の就活などでは、今やパンツスタイルが当たり前だ。北須磨高校の小松原知子校長は「学校の制服も同じ。おしゃれな着こなしを提案することで、コーディネートの一環として女子のスラックスを捉えてほしい」としている。

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