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組み体操の練習に取り組む小学生ら=2016年、神戸市内
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 兵庫県内の小中学校で2017年度に起きた組み体操の事故件数が566件で、3年連続で全国最多だったことが分かった。このうち骨折事故も169件となり、こちらも3年連続で全国ワーストを記録。さらに児童生徒1万人に対する負傷人数も、12・8人で47都道府県中最悪に。安全対策が強化された16年度以降もほかの都道府県と比べて減少幅が小さく、対策が浸透していない状況が浮かび上がった。(井上 駿)

 大阪経済大の西山豊教授(数学)が、日本スポーツ振興センター(東京都)から、私立を含む小中学校で児童生徒が負傷した場合に医療費が支払われる「災害共済給付」の件数データを取得し、算出した。

 相次ぐ事故が問題となり、全国で対策を打ち出した16年度以降、事故は減少傾向にある。17年度の全国の組み体操事故は4418件で、15年度の7702件から43%減少したが、兵庫県内の事故件数は15年度の857件と比べて34%の減少にとどまる。その結果、県内事故件数が全国の13%を占める突出ぶり。児童生徒1万人に対する負傷人数も、全国平均4・5人の3倍近い数値となっている。

 15年度667件だった東京都は、都立校にピラミッドとタワーの原則禁止を通知するなどし、17年度は半分以下の294件にまで減少したという。

 神戸市教育委員会は、ピラミッドを4段、タワーを3段までとするガイドラインを通知。兵庫県教委は段数制限をせず、安全確保の態勢が整わない場合に技の変更や中止を要請する。他の都道府県に比べて緩い規制が、事故件数の高止まりを招いているとみられる。

 ただ、県教委の担当者は「高い段数のピラミッドやタワーだけが事故原因ではない」と指摘する。17年度の分析結果では、大人数技の重傷事故は少なく、補助倒立▽肩の上に人を乗せる2人技の「電柱」▽土台の2人が向かい合って肩を組み、その上に人が立つ3人技の「2段タワー」▽隊列移動時にぶつかって転倒-など、単純な技での骨折事故が相次いだという。

 県教委はさらなる対策を打ち出すため、市町教委に事故件数や原因について報告を求めている。担当者は「同じ技を全員でそろえる画一性を求めると事故につながるケースが多い。事故が多い市町教委への指導を徹底する」と話す。西山教授は「兵庫は組み体操が昔から盛ん。高い実施率も事故の一因」とみている。

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