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LEDを使ったダンスパフォーマンスを演出する藤本実さん=大阪市内
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LEDを使ったダンスパフォーマンスを演出する藤本実さん=大阪市内
藤本さんが手掛けた「SAMURIZE」のステージ(藤本さん提供)
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藤本さんが手掛けた「SAMURIZE」のステージ(藤本さん提供)
藤本さんが手掛けた「SAMURIZE」のステージ(藤本さん提供)
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藤本さんが手掛けた「SAMURIZE」のステージ(藤本さん提供)

 暗闇のステージに、光を放つ異星人のような姿のダンサーが浮かび上がる。音楽とダンスに連動し、衣装の光が点滅する-。人気グループ「EXILE(エグザイル)」のライブパフォーマンスだ。壮大な光の演出を手掛けるのが、神戸市垂水区出身の藤本実さん(35)。衣装1着当たり1万個もの発光ダイオード(LED)を制御する、自由な発想と高い技術で世界から注目を浴びる。発想の出発点は、神戸大の学生時代に関わった神戸ルミナリエにあるという。(石川 翠)

 神戸大工学部の電気電子工学科で学んだ藤本さん。勉学の傍ら、高校時代から続けていたストリートダンスに熱中した。4年時に選択したウエアラブル(身に着ける)コンピューターの研究室で教授に勧められ、「ダンスとテクノロジー」をテーマに取り組み始めた。

 光の演出の原点は、2006年の神戸ルミナリエ。資金難だったルミナリエの募金活動に研究室が協力しており、「ルミナリエだから光らないと」と電飾を付けた衣装を身にまとい、神戸・東遊園地の小さなステージで踊った。翌年には音楽に合わせて衣装が光るように改良。仲間と共にクラブで披露すると、反応は予想以上だった。音と光の連動は当時珍しく、「もっと新しい見せ方に挑戦したい」と内定した就職先を辞退し、同大大学院に進んだ。

 博士号を取得後、東京工科大の教員を務める一方、国内のストリートダンスチームの電飾衣装も手掛けるように。インターネットに投稿されたパフォーマンス動画は、米国を中心に世界で数千万回も再生された。

 すると13年、思わぬ人から連絡が入る。EXILEのリーダーHIROさんだった。「もっとすごいことはできるか」と大規模なドームツアーの演出を依頼された。

 準備期間は1カ月。装置の設計からダンスの振り付けまで一からつくり上げた。迎えた本番では、ドームを埋めた4万人の歓声に「自分のつくったもので大勢の人に熱狂してもらえた」と胸が熱くなった。

 その後、光の演出に専念するために教員を辞職し、会社「m plus plus(エム・プラス・プラス)」(東京)を起業。現在は、HIROさんが立ち上げたダンスチーム「SAMURIZE(サムライズ)」などのアーティストを担当し、NHK紅白歌合戦でのステージも演出した。

 「人は初めて見るものに心動かされる。常に新しいものを考えている」。前を見据える一方、今年に入り、古里・神戸市の広報活動に協力。神戸出身のアーティストがお薦めスポットをネットで発信するという企画で、同市長田区の老舗銭湯を舞台に、光とダンスが融合したパフォーマンス動画を制作した。「いつかルミナリエでも光の共演ができたら」と語る。

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