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明石城の石垣に組んだ足場から土塀の漆喰を塗り直す作業員=明石市明石公園
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明石城の石垣に組んだ足場から土塀の漆喰を塗り直す作業員=明石市明石公園
土塀に発生した黒カビ=明石市明石公園
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土塀に発生した黒カビ=明石市明石公園

 2019年に築城400年を迎える明石城(兵庫県明石市)で、大規模なお色直しが進められている。明治末期に取り壊され、阪神・淡路大震災後、約100年ぶりに復元された土塀の全面塗り直しは初めて。近年はカビによる黒ずみが目立っていた。記念の年を前に青空に映える白さを取り戻そうと、漆喰(しっくい)を塗り直す作業が本格化している。

 土塀は、城主の御殿があった本丸の南側にある石垣の上に、国の重要文化財に指定されている巽櫓(たつみやぐら)と坤(ひつじさる)櫓をつなぐ形で作られた。明治末期に取り壊され、正確な構造が不明だったため長らく復元できなかった。震災で被害を受けた櫓を修復中、土塀に関する資料が見つかり、2000年に高さ約2・3メートル、長さ約96メートルを復元した。

 今回は、土塀に黒く広がるカビを除去する。10年にも一部の漆喰を塗り直したが、石垣に近い部分に黒いカビが再び発生。土塀と石垣のすき間から菌が侵入した可能性もあり、全体を塗り直すことにした。事業費は約1500万円。

 管理する兵庫県園芸・公園協会などによると、カビの原因は不明だが、城の南側は明石海峡から吹く風や雨にさらされている上、高さ20メートル以上の石垣の上にあるため、日常的な手入れが難しいのも一因という。

 作業は来年3月まで。石垣に足場を組んで土塀の漆喰をはがし、中の土壁や砂漆喰など3重の層を塗り直す。石垣を含む城全体の景観が楽しめるよう、伸びた樹木を伐採し、石垣の雑草を取り除く。

 土塀の塗り直しは年内完了を目指す。来年春、夏のライトアップなど築城400年の記念行事を企画する県公園緑地課の宮崎貴久課長は「来年は記念の年。可能な限り築城当初の雄大な姿に近づけ、その風格を多くの人に楽しんでほしい」と話す。(小西隆久)

【明石城】 江戸幕府の直轄事業として1619年、徳川家康のひ孫で初代城主の小笠原忠政(後に忠真と改名)が、義父で姫路城主の本多忠政とともに築城を始めた。西国諸藩に対する備えを担う姫路城の後詰めが役割とされ、明石海峡を通る船が見渡せるよう人丸山に築いた。天守台は造られたが、天守閣は建てられなかった。現存する2基の櫓(やぐら)は1957年、国の重要文化財に指定。城跡は2004年、国史跡に指定された。

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