総合 総合 sougou

  • 印刷
公共職業訓練施設での講義風景。女性の受講者が増えている=尼崎市武庫豊町3、「ポリテクセンター兵庫」
拡大
公共職業訓練施設での講義風景。女性の受講者が増えている=尼崎市武庫豊町3、「ポリテクセンター兵庫」

 ハローワークで求職の申し込みをしている人が、技術や技能を身に付けられる「公共職業訓練(離職者訓練)」で、女性の受講者が増えている。ハローワークを通じた求職者の減少を受け、定員割れが続く訓練施設側も、無料の託児サービスなどで女性の受講を後押しする。訓練は機械や電気、電子、建築分野などが中心で、人手不足に悩む製造業へ「ものづくり女子」を送るべく、門戸を広げている。(末永陽子)

 公共職業訓練は、雇用保険の失業給付(基本手当)を受給中の人が対象。国(高齢・障害・求職者雇用支援機構)と都道府県が実施し、訓練内容によっては民間に委託しているものもある。期間は3カ月~1年で、教科書代や作業服代などを除けば原則無料だ。

 同機構が運営する公共職業訓練施設は、東京都を除く46道府県に計63カ所あり、兵庫県内では尼崎、加古川市に計2カ所ある。景気回復で企業の採用需要が旺盛になる中、定員割れに悩む施設は多く、女性が受講しやすいコンピューター利用設計システム(CAD)製図などのコースを一部で新設。無料で託児サービスを始める施設も出てきた。

 兵庫職業能力開発促進センター「ポリテクセンター兵庫」(尼崎市)も4年前から無料の託児サービスを始めた。2017年度の定員充足率は81・1%と伸び悩んでいるが、全受講生の16%を女性が占める。「住宅リフォーム技術科」や「建築施工・CAD科」などが人気で、17年度の就職率は90・4%と、ここ5年間で最高値を記録した。

 「もう少し削ると、部品がどうなるか見てみましょう」。11月下旬にあった機械加工技術科の講義。講師が金属加工の大型マシンを稼働させ、部品を削っていく。熱心にのぞき込む生徒には女性の姿が目立つ。

 受講生のうち、訓練内容が未経験となる人は約9割。奥谷久伸所長は「中小メーカーは人手不足が深刻。基礎技術を身に付けた人が求められている」と人材育成の意義を説く。

 兵庫労働局によると、ものづくりに苦手なイメージを抱く女性は多いが、ハローワークで勧められて訓練を受けるうちに「これならできる」と製造業を志す人もいるとか。担当者は「人手不足で中小の製造業は女性の採用枠を広げている」と話す。

 公共職業訓練施設の女性受講者は全国で増えつつある。17年度は訓練を受けた2万1250人のうち、女性が22・9%を占め、13年度と比べて8ポイント伸びた。

 2人の子どもを出産後、同センターで学ぶ女性は「家の近くの認可外保育園はキャンセル待ちだったので、託児サービスがあり助かった。授業後も自習ができる」と喜んでいる。

   ◇   ◇   

■兵庫労働局7日に訓練体験行事

 兵庫労働局は7日午後1~4時、公的な職業訓練を体験できる「ひょうごハロトレフェスティバル」を、神戸クリスタルタワー(神戸市中央区東川崎町1)で初めて開催する。無料。

 県立のものづくり大学校や技術大学校なども参加予定。ものづくりのほかパソコン・事務、美容、介護など幅広い職種の訓練メニューがそろい、かんな削りや電気工事、車いすの介護講習などが体験できる。

 同労働局などによると、ハローワークの求職者が受けられる公的な職業訓練(ハロートレーニング)には、ものづくりが中心の「公共職業訓練(離職者訓練)」のほか、介護や福祉、医療事務、IT関連などの「求職者支援訓練」がある。「-支援訓練」は雇用保険の失業給付を受給できない人や同給付が終了した人、自営業を廃業した人らが対象で、国が認定した民間の委託先などで受講できる。

 同労働局の畑中啓良局長は「ものづくりや介護の人材育成は大きな課題」と指摘。有効求人倍率が高い水準を維持する一方、事務系は求職者数が求人数を大きく上回るなど雇用のミスマッチが続いており、「求職者に基礎的な技術を身に付けてもらい、ミスマッチ解消につなげたい」とする。同労働局TEL078・367・0801

総合の最新
もっと見る

天気(12月13日)

  • 11℃
  • 6℃
  • 10%

  • 9℃
  • 4℃
  • 50%

  • 11℃
  • 5℃
  • 20%

  • 11℃
  • 5℃
  • 20%

お知らせ