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大阪万博会場に向かうゾウが武庫川付近を歩く=1970年8月3日、甲武橋付近
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大阪万博会場に向かうゾウが武庫川付近を歩く=1970年8月3日、甲武橋付近
大阪万博会場に向かうゾウを見物に集まった人々=1970年8月3日、武庫川の甲武橋付近
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大阪万博会場に向かうゾウを見物に集まった人々=1970年8月3日、武庫川の甲武橋付近
大阪万博会場に向かうゾウが三宮を通過=1970年8月3日、フラワーロード
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大阪万博会場に向かうゾウが三宮を通過=1970年8月3日、フラワーロード
大阪万博会場に向かうゾウ。三ノ宮駅を北へ向かう=1970年8月3日、現JR三ノ宮駅
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大阪万博会場に向かうゾウ。三ノ宮駅を北へ向かう=1970年8月3日、現JR三ノ宮駅
11月に王子動物園から広島へ移ったアムールヒョウの搬出の様子(王子動物園提供)
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11月に王子動物園から広島へ移ったアムールヒョウの搬出の様子(王子動物園提供)

 もし2025年の大阪万博にゾウがやってきたら、当時のように歩けるだろうか?

 日本中が沸いた1970年の日本万国博覧会(大阪万博)。盛り上げ役としてタイから16頭のゾウが船で神戸港に到着し、なんと歩いて大阪府吹田市の万博会場へ大行進をした。

 「今じゃありえない。ゾウのことを考えると、歩いて移動させてあげたいけど」

 そう話すのは、ゾウの専門家で神戸どうぶつ王国(神戸市中央区)園長の佐藤哲也さん。ゾウやキリン、ライオン、トラ、カバなどは動物愛護管理法で「特定動物」に指定。運ぶ方法も決められ、輸送箱に入れることが義務づけられている。海外輸送で船を使うのも今は昔。飛行機の発達で、現在は輸送箱ごと空輸するのがメインだ。動物にとっては拘束時間が短くて済み、利点は多いという。

 しかし、輸送箱に入れる難しさは今も変わらない。巨大で力が強いゾウはとりわけ大変だ。佐藤園長は「キリンとシマウマと合わせてビッグ3。キリンは首が長く、シマウマはとても神経質。動物園によっては半年かけて訓練し、輸送箱に慣れさせる」と話す。輸送箱を自前で持つ動物園も少なく、必要な時に作る必要があるという。

 新たな悩みもある。

 今年11月に繁殖のため、オスのアムールヒョウを広島へ搬出した神戸市立王子動物園(同市灘区)。担当した谷口祥介さんは「輸送のベテラン業者が少なくなってきた」と打ち明ける。

 動物輸送業者が減った背景には、野生動物などの保護をうたうワシントン条約や、動物愛護意識の高まりがあるという。かつて動物園は商業的な側面が強く、野生動物の輸入も盛んだったため、輸送業者の出番が多かったという。

 現在の動物園に課せられるのは希少種の保存。輸送は繁殖目的が大半で頻度も高くないため、動物園側もノウハウの蓄積が難しい。谷口さんは「園の垣根を越えて知識を共有する動きも出ている」と話す。(鈴木雅之)

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