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「夫のおかげで、子育てが本当に楽しい」と話すバンガートめぐみさん=神戸市垂水区五色山
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「夫のおかげで、子育てが本当に楽しい」と話すバンガートめぐみさん=神戸市垂水区五色山

 国際化が進んだ平成の時代には、外国人との結婚も増えた。海外と日本での別居婚を経て、仕事を続けつつ子どもを育てる。そんな自由で柔軟な家族のあり方を模索する女性が出現したのも、「女性の活躍」がうたわれるこの時代ならではだった。

 国際結婚、別居婚、専業主夫、在宅ワーク…。神戸市垂水区のバンガートめぐみさん(41)は、平成時代のキーワードを地で行く半生を送ってきた。

 ドイツ人の夫(48)と出会ったのは、ダイビングインストラクターの資格を取るため訪れたフィリピン。23歳で結婚し、神戸市内で同居を始めた。

 日本語が話せない夫は仕事が決まらず、めぐみさんがアルバイトを掛け持ちして生計を立てた。後に夫は友人が経営する引っ越し会社で仕事を見つけ、単身スウェーデンへ。めぐみさんも鹿児島県の沖永良部島で、夢だったダイビングインストラクターを始めた。

 メールや電話で連絡を取り合い、互いの居場所を行き来した。「2人ともやりたいことができる。私たちにとってはとても自然だった」とめぐみさんは振り返る。

 離れ離れの生活で子どもを持つことは考えられなかった。でも、35歳になったある日、不妊治療をしていた友人の話を聞いて気が変わった。その日のうちに「子どもがほしい。私が働くから家で子どもを見て」と夫に電話で伝えた。「いいよ。楽しみだね」。即答だった。

 7年間の別居婚を終え、2012年から再び神戸で同居を始めた。不妊治療を経て翌年、長男(5)を授かった。家事が得意な夫は喜んで専業主夫になり、息子の世話も買って出た。

 自宅でできるインターネットの広告宣伝の仕事を、出産前後も休みなく続けためぐみさん。仕事は苦にはならなかったが、母乳の出が悪く、1カ月ほど悩んだ。そんな時、夫は「粉ミルクを飲ませても、炭酸飲料をあげているわけじゃないから問題ない。僕があげるよ」と持ち前のユーモアで笑わせてくれた。

 家では3カ国語が飛び交う。夫は息子にドイツ語で話し、めぐみさんは夫と英語で話す。母子の会話は日本語だ。

 いつも愛情たっぷりに息子と接してくれる夫。「家事を担ってくれることよりも、息子の成長を共有し、いい父親でいてくれることが何よりうれしい」とめぐみさん。「私たちの周りで起きる偶然を楽しみながら、私たちのやり方で幸せになりたい」とほほ笑んだ。(貝原加奈)

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