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渋滞予測士の大国守道さん。年明けからは大型連休の渋滞予測で忙しくなる=大阪市北区、西日本高速道路会社(同社提供)
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渋滞予測士の大国守道さん。年明けからは大型連休の渋滞予測で忙しくなる=大阪市北区、西日本高速道路会社(同社提供)
大国守道さんが渋滞予測の参考とする資料の一部
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大国守道さんが渋滞予測の参考とする資料の一部
大国守道さんが普段使っている資料。曜日の配列は渋滞の予測には不可欠だ
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大国守道さんが普段使っている資料。曜日の配列は渋滞の予測には不可欠だ

 今年も残すところわずか。29日からは年末年始を古里などで過ごす人の帰省ラッシュが本格化する見通しで、高速道路の渋滞情報をチェックする人も多いだろう。西日本高速道路会社(本社・大阪市北区)には「渋滞予測士」と呼ばれる社員が5人いる。渋滞の発生場所や時間帯を分析・予測する専門家だが、その仕事は意外にも、人工知能(AI)などに頼らないアナログ作業で成り立っている。(竹本拓也)

 同社の本社交通課に勤務する大国守道さん(39)は、関西、中国、四国、九州の4エリアを統括する渋滞予測士。大学院でインフラなどの土木工学を専攻し、2006年に入社。山陰自動車道などの建設事業を担当してきたが、志願して11年春に予測士となった。

 予測士は、弁護士ら専門資格の必要な「士業」ではなく、同社独自の肩書。特別な要件はないが、別の部署を一定年数経験した若手が就くことが多いという。

 渋滞予測は、年ごとの曜日の並びを確認することから始まる。予測士は過去の曜日配列を記したカレンダーを持っており、参考になりそうな年を見定める。今回の年末年始は、同じ曜日配列だった12年と、直近の17年のデータがよりどころになるという。過去の渋滞実績や交通量を基に傾向を探り、過去の事故や気象も加味。地域事情に詳しい各支社にも問い合わせる。

 「何時に渋滞が始まるか-の分析にこだわっている」と大国さん。渋滞の始まりがつかめれば、ドライバーにそれより前の通行などを呼び掛けられるからだ。

 忘れられない出来事がある。12年の盆。大国さんは渋滞を40キロと発表したが事故が多発し、中国道下りの宝塚東トンネル付近を先頭に、最後尾は大山崎ジャンクション(京都府大山崎町)まで51キロに及んだ。距離もさることながら丸2日間、渋滞が解消されず、深夜も交通情報を見つめ「まだ続いている…」とうなだれた。道路公団民営化で同社が設立された05年以降で、最長期間の渋滞となった。

 今年の盆も「悪夢」が頭をよぎったが、新名神の開通効果などで予測を下回り、「嫌な思い出も解消された気がする」。「自分で導いた予測が世の中に出るプレッシャーもある」と話すが、「予測が(渋滞の)少ない方に外れるのは大歓迎」と笑う。

 今年の年末は29日、年始は1月2、3日が渋滞のピークの予想。同社は年始について、交通量が比較的少ない同5、6日の移動を呼び掛けている。

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