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最先端の切削機械が並ぶ工場。「よほどこの仕事が好きでないと、その性能を生かせない」と技術者たちをたたえる佐藤慎介社長(右から2人目)=たつの市揖西町土師、佐藤精機(撮影・吉田敦史)
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最先端の切削機械が並ぶ工場。「よほどこの仕事が好きでないと、その性能を生かせない」と技術者たちをたたえる佐藤慎介社長(右から2人目)=たつの市揖西町土師、佐藤精機(撮影・吉田敦史)
神戸新聞NEXT
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岸本信弘社長
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自動運転トラクターの実験風景。内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(次世代農林水産業創造技術)と新エネルギー・産業技術総合開発機構の助成で実施された(マゼランシステムズジャパン提供)
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自動運転トラクターの実験風景。内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(次世代農林水産業創造技術)と新エネルギー・産業技術総合開発機構の助成で実施された(マゼランシステムズジャパン提供)

 人類にとって「最後のフロンティア(未開拓地)」とされる宇宙との距離が、平成時代にはぐっと縮まった。太陽系や生命の起源に迫るため探査機が打ち上げられ、日本独自の測位衛星も本格運用が始まった。次の時代、宇宙利用はさらに加速する。その最先端を走る企業が兵庫県にある。(田中陽一、段 貴則)

 広い農場をトラクターが悠々と進む。端まで到達すると方向転換。動きはスムーズだが、運転席に人の姿はない。昨秋、4基の本格運用が始まった準天頂衛星「みちびき」などから信号を受け取り、自らの位置を計測しながら走る無人トラクターの実験風景だ。

 技術の肝は「誤差数センチ」という世界屈指の高精度で位置を割り出す受信機。社員25人の尼崎市のメーカー「マゼランシステムズジャパン」が、2015年から2年がかりで完成させた。

 衛星を使った位置測位はカーナビなどに使われてきたが、条件によっては5~10メートルの誤差があった。それを数センチにまで縮めたのは「創業以来、積み重ねてきた知見と経験」と岸本信弘社長(60)は胸を張る。

 自動運転技術に期待するのは、高齢化や後継者不足が深刻な農業分野に限らない。既に国内外の100社以上から注文が入り、受信機を搭載したトラクターは量産段階に入った。

 岸本社長はポスト平成を「自動運転時代の幕開け」とみる。高精度の位置測位は「小型無人機ドローンを活用した宅配や車いすの自動運転、高齢者の見守りなどにも使える」。実現の鍵は受信機の小型化。当初の大きさは約10センチ四方で、付属品を含め100万円と高額だったが、新時代の早い段階には「1センチ角、1万円以下」にする計画だ。

【準天頂衛星「みちびき」】米国のGPS衛星を補完する日本独自の測位衛星。2010年に1号機、17年に2~4号機が打ち上げられ、18年11月に本格運用が始まった。常に1基以上が日本のほぼ真上(準天頂)にいるよう軌道が工夫されている。このため、従来はGPSの信号が遮られ「死角」になることもあったビル街や山間部でも、安定して高精度の位置情報を得られる。政府は23年度をめどに7基体制へ増強する方針だ。

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