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テントを張ったスペースで行うアロママッサージ。高齢男性の利用も多いという=2018年11月26日、岡山県倉敷市(十時さん提供)
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テントを張ったスペースで行うアロママッサージ。高齢男性の利用も多いという=2018年11月26日、岡山県倉敷市(十時さん提供)
アロママッサージを行う十時さん(右)=2018年9月、岡山県倉敷市(十時さん提供)
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アロママッサージを行う十時さん(右)=2018年9月、岡山県倉敷市(十時さん提供)

 西日本豪雨から6日で半年となる。甚大な被害を受けた岡山県倉敷市の真備町地区では、神戸にゆかりのある女性たちが、被災住民らにアロママッサージのケアをするボランティアを続けている。生活が一変した人たちにリラックスしてもらうだけでなく、身近な人には言えない悩みなど「隠れたニーズ」を拾う役割も果たす。活動する十時(ととき)奈々さん(43)は「住民が元の暮らしに戻るまで寄り添いたい」と話している。(久保田麻依子)

 看護師の資格を持つ十時さんは豪雨以前の一昨年10月、高齢者が多く住む中山間地域の健康増進や、住民主体のコミュニティーづくりに関わるため、約20年間暮らした神戸を離れて岡山県美作(みまさか)市に移り住んだ。

 豪雨の直後は、全国各地から来たボランティアの救護を担当し、勤め先の任務として約2週間活動。「心身ともに疲れているはずなのに、元気なふりをしている住民が多い」と感じ、8月からはアロママッサージのケアを自主的に始めた。

 活動では、屋外にテントを設けたり、被害を免れたスペースを使ったりして、ハンドマッサージなどを行う。「『持病の薬を飲んでいない』『お通じがない』など、心身の不調や暮らしの大変さを漏らす人がとても多かった。生活再建や復興に向けてがんばっている人だって、弱音を吐き出す場所が必要」。現地の社会福祉協議会や保健師とも連携し、継続してケアが必要な人の橋渡し役も担う。

 神戸や大阪のセラピスト仲間も、十時さんの活動を後押しする。インターネットで真備町地区の現状を投稿しボランティアを募ったところ、あっという間に20人近くが協力を申し出た。

 神戸市中央区のアロマセラピスト、野崎智世さん(50)も活動に賛同した1人。神戸市の住宅メーカーで勤めていたころに阪神・淡路大震災が起きた。「まちの混乱を目の当たりにしても、手助けできることは限られていた」と振り返る。その記憶から豪雨支援への思いが募り、9月ごろから毎月、日帰りでボランティアに向かう。アロママッサージを身近に感じる女性だけでなく、男性や高齢女性も利用するといい「県外から来た他人だからこそ、被災者も愚痴をこぼしやすい。アロマの香りも楽しみながら、疲れている心をほぐしてもらいたい」と話す。

 当面活動を継続する予定だ。十時さんは「災害で地域のつながりが断たれて孤独を感じる人も多い。気持ちの面で取り残される人がいないように、元気を与え続けていきたい」と力を込めた。

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