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西神戸センター街に新規出店した飲食店主ら。後方では合同庁舎の建設工事が進む=神戸市長田区二葉町4
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西神戸センター街に新規出店した飲食店主ら。後方では合同庁舎の建設工事が進む=神戸市長田区二葉町4
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 今夏に兵庫県と神戸市の合同庁舎が業務を始める神戸市長田区の新長田駅南地区で、職員や来庁者の利用を見込み、店舗の新規開業が相次いでいる。だが同時に、以前から営業する店の撤退にも歯止めがかからない。大規模な復興再開発後も昼間人口が戻らない同地区。「新庁舎特需」と呼ばれる波及効果が、今度こそにぎわいをもたらすのか。地元住民や商店主らも注視している。(長尾亮太)

 神戸市によると、9階建ての新庁舎には税事務所などが入り、年間30万人の来庁を見込む。庁舎内では同市と県の職員計約千人が働き、経済波及効果は職員のランチ需要だけで「年間1億3千万円」とはじく。

 震災後に市が整備した再開発ビルでは、新庁舎建設が発表された2015年9月以降、飲食系を中心に40店以上が新たに開業した。ただこの間、衣料、雑貨などの既存店を中心にほぼ同数が撤退。全体の店舗数は横ばいで推移する。

 地元関係者は「再開発ビルへの出店は家賃と管理費がかかり、収益性は低い」とした上で、「庁舎進出がなければもっと寂れていたかも」と話す。再開発ビルで茶舗を営む伊東正和さん(70)は、市内の製菓業者と共同で菓子を開発中で、「来庁者らに手土産として使ってもらえたら」と販売増につなげたい考えだ。

 同地区の再開発エリアに隣接し、市道を挟んで新庁舎の東向かいに位置する商店街にも新たな動きが出ている。「西神戸センター街」ではこの1年半で、東西約90メートルの通りに洋食、鉄板焼き、喫茶、居酒屋の4店が開業した。「平成が終わりつつある中、商店街がにぎわった昭和が戻ってきた」。商店主でつくる西神戸センター街親交会の田中豪人会長(73)は顔をほころばせる。

 阪神タイガースの選手寮の料理人から独立し、洋食店を新たに開いた鶴崎雅也さん(47)は「職員の皆さんに昼食や仕事帰りの一杯で利用してもらえたら」と期待を寄せる。商店街の西端に支店を構える神戸信用金庫は、利用者の増加を見越して待合スペースを広げるという。

 新長田駅と庁舎を結ぶ直線ルートから外れるエリアからも期待の声が上がる。新長田本町筋商店街で金物店を手伝う岸上伊織さん(47)は「少し遠回りになっても、周辺の商店街もぶらぶらしてほしい。きっと老舗専門店の魅力を体感してもらえるはず」と呼び掛ける。

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