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神戸市教委が入る神戸市役所3号館=神戸市中央区加納町6
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神戸市教委が入る神戸市役所3号館=神戸市中央区加納町6

 2016年10月、神戸市垂水区の中学3年の女子生徒=当時(14)=が自殺し、いじめを証言した同級生らのメモが隠蔽(いんぺい)された問題で、神戸市教育委員会は11日、首席指導主事=休職中=ら当時の幹部5人を懲戒処分したとして会見を開いた。主な一問一答は次の通り。

 -メモは公文書に該当するのか。

 「刑法上、公文書は公の機関が法令上作成するものとされており、それには該当しない。だが、市の情報公開条例では、市職員が作成し、共有されていた文書として定義しているので、公開対象ではある。そのため、不適切な事務処理として適用している」

 -前教育長は、処分に当たるのか。

 「あくまでも自主返納。既に退職しており、処分には当たらない。非違行為としては、2017年度に調査の指示を徹底しなかったこと」

 -首席指導主事が隠蔽をした動機は。

 「本人は、メモが存在しているという認識はなかった。教職員が個人的に取った走り書きのもので、組織的に共有していたメモではなく、公開対象にならないと考えていた。本人はメモを見ないまま、出さないように前校長に指示していた」

 -弁護士による調査では、遺族に渡すことで業務負担の増加などを懸念したと指摘していたが、市教委の認識は。

 「首席指導主事は、事務が煩雑だからという理由ではなく、公開対象にはならないから、出さないという指示をしたと話している」

 -いじめを隠す目的はあったのか。

 「そのような目的ではない。事実をゆがめる目的はなかった」

 -反省の様子は。

 「懲戒の辞令交付の際、沈痛な面持ちだった。説諭にも深く頭をたれていた」

 -首席指導主事は隠蔽の判断について、上司らに相談しなかったのか。

 「情報提供を求める遺族からの質問書が来ていることは部署内で共有していたが、前校長からメモを保管しているという連絡があったことは、上司や他の職員らに伝えていなかった」

 -なので、組織的な隠蔽ではないということか。

 「そうだ」

 -現校長からメモがあるという報告が一昨年の8月にあった以降、現物を確認せずうやむやにしたのは、組織的な隠蔽ではないか。

 「メモの現物を確認しないといけないという認識が低かった。首席指導主事は上司らには『特に問題はなかった』と報告していた。メモの確認に対する姿勢が不十分で、意識的に伏せようとしたわけではない」

 -なぜ、このような問題が起きたと考えるか。

 「組織としての動きが不十分だった。質問書の取り扱いについては、軽率な判断をして部署内で決裁を取らず、上司にも報告していなかった。ご遺族に対し、適切な情報提供ができていなかった」

 -停職3カ月の処分という意味合いは。

 「重大な事案の中で起き、責任は重い。悪質性や社会的影響などを考慮した。懲戒免職や停職6カ月も検討したが、弁護士らから処分として重すぎるという意見もあった。その次に重い処分にした」

 -前教育長はどう受け止めているか。

 「『当時の事務局を統括する立場にあった者として、その責任を痛切に感じており、ご遺族に対し深くおわびを申し上げます』とのことです」

 -隠蔽なのか、不適切な事務処理なのか。

 「重要な資料であり、ご遺族にとっては隠蔽になるが、首席指導主事は事実誤認による不適切な事務処理だと捉えているようだ」

 「処分量定(理由)として、公文書の隠蔽には当たらないが、メモの隠蔽とは受け止めている」

 -再発防止策は。

 「組織風土改革のための有識者会議で示される提言を実行していく。既に中間取りまとめで示された内容には取り組んでいる」

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