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顔のトリートメントを受ける90代の女性。笑みがこぼれる=三田市天神1、サービス付き高齢者向け住宅「和」
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顔のトリートメントを受ける90代の女性。笑みがこぼれる=三田市天神1、サービス付き高齢者向け住宅「和」
手のトリートメントを受ける80代の男性。施術中の会話も楽しみの一つ=三田市天神1、サービス付き高齢者向け住宅「和」
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手のトリートメントを受ける80代の男性。施術中の会話も楽しみの一つ=三田市天神1、サービス付き高齢者向け住宅「和」

 メークにネイル、エステティックなど美容サロンさながらの施術を高齢者らの福祉施設で行う「介護美容」が注目されている。介護と美容の知識を兼ね備えたプロがケアを担当。美容に気を配ることで高齢者の表情が明るくなったり、会話やマッサージを通して、不眠や抑うつの症状を和らげたりする健康効果も期待されている。(貝原加奈)

 「すごくしっとりしましたね」「今年はあかぎれもできずにすみそう」。1年ほど前から手と顔のトリートメント(マッサージ)を受ける女性(91)が職員と鏡越しに目を合わせ、ほほ笑んだ。

 サービス付き高齢者向け住宅「和(なごみ)」(兵庫県三田市)では入居者と、隣接するデイサービスセンターの利用者計15人が週に1度、手や顔のケアを受ける。施術する4人の職員は「日本介護美容セラピスト協会」(大阪市)が認定する「ビューティータッチセラピスト」の資格を持つ。

 持病があり、手先の冷えに悩む男性(80)も右手のトリートメントを続ける。クリームをのばしながら、肘から指先までを軽くもみほぐすように刺激すると血色が戻った。30分間は職員と一対一の時間。「普段できない話ができるのが楽しみ」と中島さんは話す。

 同セラピストの資格は現在、全国で介護福祉士や看護師など約1400人が取得。高齢者施設やシニアサークルに出向き、メークやアロマ、手足や顔のトリートメントなどを施す。

 顎下の唾液腺を刺激したり、肌に刺激の少ない化粧品を使ったりするなど高齢者ならではの施術法も駆使する。同協会によると、肌と肌とが触れ合うことで認知症の症状悪化を遅らせたり、不眠が和らいだりする研究結果もあるという。

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 高齢者や障害者にネイルを施す「福祉ネイリスト」も活動の場を広げる。「福祉ネイルサロン&スクールゆずりは」(神戸市中央区)を経営する平栗有紀さん(35)は、これまでに有料老人ホームや特別養護老人ホームなど約50施設を訪問した。

 指先がきれいになることで高齢者の表情が明るくなったり、身だしなみに気を配るようになったりする変化が見られたという。平栗さんは「介護の現場で美容は後回しにされやすいが、笑顔を引き出すパワーがあることをもっと広めたい」と話している。

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