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深々と頭を下げた後、唇をかんで悔しそうな表情を見せる明石市の泉房穂市長=1日午後、明石市役所(撮影・吉田敦史)
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深々と頭を下げた後、唇をかんで悔しそうな表情を見せる明石市の泉房穂市長=1日午後、明石市役所(撮影・吉田敦史)

 「怒りをコントロールできなかった」「道路行政など苦手な分野を放置した」-。道路の拡幅工事を巡る市職員への暴言問題の責任を取るとして1日、市議会議長に辞職願を提出した兵庫県明石市の泉房穂市長(55)。会見では自らの性格を分析し、反省の言葉を繰り返した。涙を浮かべて「辞めたくなかった」と未練をにじませつつ、辞職に伴う市長選への立候補については明言を避けた。

 約80人の報道陣で埋まった市役所の会見場。泉市長は冒頭の約10秒間、深々と頭を下げ続けた。

 「私の行為は断じて許されない。不祥事に厳しく対応してきた者として、自分への処分が軽くなるのはあり得ない」と辞職を決断した理由をはっきりとした口調で語った後、「任期を全うする責任、やりかけの仕事をしっかりやる責任もあるが、すべての責任を満たす答えは見つからなかった」と絞り出した。

 辞職を最終的に決断したのはこの日の朝だったという。周囲から「辞めるな」との声も多く寄せられたというが、「市役所に多くの苦情が寄せられ、業務に支障が出ている。市民に迷惑を掛けないためにも、この事態を一刻も早く解消すべきと考えた」とした。

 時折、宙を見つめてじっと考え込み、一言一言、ゆっくりと言葉を選んだ。「市長としてまだ働きたい気持ちは」「心残りは」などの質問には、長い沈黙の後で「ただただ無念です」と声を震わせた。

 問題になった暴言については「決して許されない行為」と改めて言い切り「自分の感情をコントロールできず怒鳴ったりするのは、リーダーとしての資質が欠けていた」。きっかけとなった道路の拡幅工事は「苦手な分野だったので放置していた」「こうしろといった指示もできなかった」と明かし、「自分の責任であるにもかかわらず部下を叱責してしまい、深く反省している」と唇をかんだ。

 報道各社の質問は、辞職に伴う市長選に立候補するのかどうかに集中した。それでも「辞職を決めるのに精いっぱいだった」「これまで周囲の意見を聞いてこなかったことも私の欠点。今回ばかりは周囲に聞いてみたい」などと繰り返し、態度を明らかにすることはなかった。

 「不名誉なことで明石の名を全国に広めてしまい、市民や職員、応援してくださった方に申し訳ない」。約1時間に及んだ会見の最後、泉市長は改めて陳謝して会見場を後にした。(小西隆久)

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