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泉房穂氏
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泉房穂氏

 前明石市長の泉房穂氏(55)=2日付で辞職=が市職員に暴言を浴びせた問題で、発覚の発端となった音声データは少なくとも2種類あることが、神戸新聞社の取材で分かった。一つは、市長と市幹部のやりとりを全て録音した1時間6分33秒の長いバージョン。もう一つは、「火を付けて捕まってこい」という部分の前後だけを切り取った1分38秒の短いバージョン。長短2種類の音源の存在が、さまざまな臆測を呼ぶ原因となっている。(藤井伸哉)

 短い音声データは、「この間、何をしとったん」と泉氏が詰問する部分から始まり、「きょう火を付けて捕まってこい。燃やしてしまえ」などと暴言を浴びせたところで途絶える。

 一方、長い音声データは、この前後の流れを含め、市長が入室し、退室するまでを網羅。最初は穏やかな会話で始まるが、間もなく怒鳴り声が始まり、「市民の安全のためやないか。そのためにしんどい仕事するんや、役所は」と諭すような言葉で終わる。

 市長とのやりとりは約30分間。その前後は無音か、職員の雑談などだ。

 1月21日夕、市内のある男性に短いバージョンが添付された匿名のメールが届いた。件名や本文はなく、「泉市長暴言火をつけて燃やせ」というタイトルの音声データだけが添付されていた。男性は「市長が暴言を浴びせる場面の録音があるとのうわさは以前からあったが、実際に聞いて驚いた」と話す。

 関係者の話を総合すると、ほぼ同時期に、新聞社など報道機関の一部や政党関係者らに同様のメールが届いたとみられる。

 市はマスコミからの問い合わせを受け、短いバージョンのデータを入手。泉氏もこの音声を聞いて内容を確認し、1月29日の謝罪会見につながった。

 当初、長いバージョンの存在を知らなかったという市職員の一人は、「暴言は許されないというのが大前提」とした上で、「短く切り取った音声には悪意を感じる」と話した。

 インターネット上などでは「マスコミが切り取った」との批判が飛び交っている。ただ、問題発覚直後の時点では、長いバージョンの音声データを入手していた報道機関は一部だったとみられる。

 4月に統一地方選の明石市長選を控え、現職と前職(いずれも当時)の一騎打ちが予想される状況だったことも、臆測に拍車をかけた面もある。だが、別の市職員は「選挙戦にはさまざまな思惑が渦巻く。選挙とは無関係の可能性もある」と指摘する。

 市長との協議を巡っては、部署内での指示内容の共有や、暴言に対する自衛策などの目的で、職員が録音することも珍しくなかったという。

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