総合 総合 sougou

  • 印刷
本堂の改修について説明する小原游堂住職=豊岡市出石町、宗鏡寺
拡大
本堂の改修について説明する小原游堂住職=豊岡市出石町、宗鏡寺
改修工事に使うため伐採される木。歴代住職と住民らが植えた=豊岡市出石町、宗鏡寺
拡大
改修工事に使うため伐採される木。歴代住職と住民らが植えた=豊岡市出石町、宗鏡寺

 沢庵(たくあん)和尚ゆかりの寺として、「沢庵寺」とも呼ばれる兵庫県豊岡市出石町東條の宗鏡寺(すきょうじ)で、築400年以上の本堂の大改修が始まった。改修にはかつての住職らが植林した木々を活用。経験豊富な棟りょうを招き、地元の若手大工らに技術を学んでもらう機会にもする。2022年中の完成を目指す。

 宗鏡寺は室町時代の1392年、此隅山(このすみやま)城主だった山名氏の菩提寺(ぼだいじ)として開かれた。現在の本堂は、沢庵和尚が寺を再興した1616年に建築。木造瓦ぶきの建物で、幅約15メートル、奥行き約20メートル。仏をまつる「内陣」や参拝のための部屋など6室を備える。

 400年以上がたち、木材や土台部分に老朽化が目立ってきたため、11年前、住職となった小原游堂(ゆうどう)さん(40)が中心となって改修を計画。活性化を目指し、寺での音楽イベントなどを企画する住民グループ「沢庵和尚夢見の会」も協力して進めてきた。

 工事には、寺を囲む所有林のヒノキやスギを伐採して使う。小原さんによると、3、4代前の住職たちが住民らと植えた林で、製材に適した樹齢120年ほどになっているという。伐採は昨年11月から開始。下弦の月から新月までに伐採し、自然乾燥させるという昔ながらの手法を用いる。

 寺社の建築や修繕に長く携わる福井県の棟りょうを招き、地元の大工たちも参加して本堂を直していく。現場でベテラン棟りょうの技術に触れ、同様の工事を今後地元で担えるよう技術力を高めてもらうのも狙い。

 木を搬出するために設けた道は改修後、散策路として使えるようにする構想もある。後世のための植林や竹林整備などの行事も企画し、住民にも参加を呼び掛けていく。

 小原さんは「本堂改修を通じて、自然を生かし、守っていく考え方や地域のつながりを大切にする心を後世に残していきたい」と話している。

 宗鏡寺TEL0796・52・2333

(秋山亮太)

総合の最新
もっと見る

天気(2月18日)

  • 11℃
  • 3℃
  • 0%

  • 12℃
  • -2℃
  • 0%

  • 12℃
  • 2℃
  • 0%

  • 13℃
  • 1℃
  • 0%

お知らせ