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本格的なデザートが楽しめる「スイーツバー モンピニョン」=神戸市中央区北長狭通2
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本格的なデザートが楽しめる「スイーツバー モンピニョン」=神戸市中央区北長狭通2
夜限定のブランデーのパフェ。さらにブランデーをかけて食べる人も多い=大阪市中央区難波千日前
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夜限定のブランデーのパフェ。さらにブランデーをかけて食べる人も多い=大阪市中央区難波千日前

 「〆(しめ)スイーツ」はいかが-。飲酒後にパフェやケーキを楽しむスタイルが広がっている。発祥は、札幌市で始まった「〆パフェ」。関西に波及し、神戸でもスイーツを提供する店が増え、中には本格的なケーキを出すバーもある。若者の「お酒離れ」が進む昨今だが、会員制交流サイト(SNS)の普及も追い風となり、辛党も甘党も喜ぶブームになっている。(末永陽子)

 大阪・難波にあるカフェ「ANNON(アンノン)」。ふわふわとした食感のパンケーキを求めて、日中は外国人観光客や家族連れでにぎわう。しかし、午後9時を過ぎると客層は一変。カップルや女性グループ、中には赤ら顔で来店するサラリーマンの姿も。

 お目当てはお酒を使った夜限定のパフェ。午後6時以降、ブランデーや梅酒などを使った5種類を販売している。札幌市で2015年ごろから定着した「〆パフェ」を関西でも根付かせようと、店長の前北広貴さんが発案した。週末は30食以上の注文があるそうだ。

 友人とよく訪れる女性(26)は「見た目もかわいくてSNS映えする」とにっこり。大阪では、夜にパフェを提供する店が急増中という。

 洋菓子の街・神戸でも夜スイーツは浸透しつつある。

 神戸・三宮の「スイーツバー モンピニョン」。オーナーの松山秀樹さん(32)は、パティシエとバーテンダーという二つの肩書を持つ。洋菓子店などで修業を重ね「お酒には辛いアテという概念を変えたい」と16年に開業。18年に現店名で改装オープンした。

 旬のフルーツを使ったタルトなど常時8種を用意。チョコレートケーキにはオレンジのカクテル、焼きプリン風デザート「カタラーナ」には赤ワインなど、合うお酒も提案する。リピーターも多く「1人ではカフェに入りにくい甘党の男性もよく来る」とか。

 昨年開業した「PEANUTS HOTEL(ピーナッツホテル)」(神戸市中央区)のレストラン「PEANUTS DINER(ピーナッツダイナー)」でも夜にパフェやケーキを提供する。「せっかくだから神戸スイーツを」と足を運ぶ観光客のほか、2軒目に利用する会社員も目立つという。

 神戸市の会社員男性(32)は北海道出身。「関西でも〆スイーツが広まってうれしい」と歓迎する。自身は下戸だが、交際相手は辛党。「お酒を飲めなくても一緒にバーの雰囲気を楽しめる」と笑う。

 スイーツバー モンピニョンTEL078・392・5605、ピーナッツダイナーTEL078・862・3912

■「〆パフェ」仕掛け人はIT企業

 北海道の「〆パフェ」ブームを仕掛けたのは札幌市のIT企業「クリプトン・フューチャー・メディア」。同社によると、お酒を飲んだ後にパフェを楽しむ習慣は、札幌の繁華街「ススキノ」に古くからあったという。これを地域活性化に生かそうと、2015年に他店と連携し「札幌パフェ推進委員会」を設立した。

 物産展などを通じてPRし、当初7店だった委員会加盟店は25店となり、東京進出など“全国区”の人気になった。17年には静岡市内の喫茶店が「〆パフェ」の団体を結成し、同委員会も公認。加盟店を紹介した公式サイトには観光客の問い合わせも相次いでいる。

 同委員会の磯崎智恵美さんは北海道から広まった背景について「お酒の消費量が高い一方、乳製品も身近で冬でもアイスクリームを食べる習慣があった」と説明。「お酒を飲みたい人と全く飲めない人が共存できる空間として広がったのでは」と話す。(末永陽子)

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