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アナから僧侶に転身/元フジテレビアナウンサー松倉悦郎さん=姫路市西大寿台、2002(平成14)年2月25日撮影
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アナから僧侶に転身/元フジテレビアナウンサー松倉悦郎さん=姫路市西大寿台、2002(平成14)年2月25日撮影

 近所に止まっていた車に鍵で傷を付けたとして、兵庫県警姫路署は11日、器物損壊の疑いで、元フジテレビアナウンサーで善教寺(同県姫路市西大寿台)の住職、結城思聞容疑者(73)を現行犯逮捕した。

 結城容疑者は「松倉悦郎」の名で約34年間、フジテレビにアナウンサーとして勤務した後、妻の実家の同寺で住職を務めている。

 結城容疑者はフジテレビを退職後、姫路市内の寺院・不動山善教寺で、僧侶となった2002年の神戸新聞の取材に以下のように答えていた。

【以下2002年3月2日の記事から】

 スポーツアナウンサーとして、長年、フジテレビで活躍してきた松倉悦郎さん(56)が、1月末で同局を退職し、姫路市内の寺院・不動山善教寺で、僧侶として第二の人生を歩んでいる。朝の勤行に始まり、法事や法要にいそしむ日々。「これまでの経験を生かし、分かりやすい言葉で、仏の教えを伝えていきたい」と、落ち着いた表情ながら意欲を燃やしている。

 埼玉県出身。1968年に早稲田大を卒業し、同局入社。「小川宏ショー」などの司会を経て、スポーツアナに転向した。野球、バレー中継などの実況を中心に活躍し、ソウル五輪では民放代表で開会式の中継を担当。ソフトで落ち着いた語り口が人気で、近年目立つ「絶叫型」のアナとは一線を画した。

 妻の実家が、500年近い歴史を持つ善教寺(浄土真宗本願寺派)だった関係で、91年から通信教育で仏教を学び、94年に得度した。

 さらに深く、仏の道へと思い傾ける契機となったのが、93年に親友で同期入社の元アナ、逸見政孝さんが48歳でがんで亡くなったこと。がん告知、闘病生活を見守り、病室で臨終にも立ち会った。

 「それまで死を見つめる機会がなかったが、この世の諸行無常を知った。老少不定。人生何が起こるか分からない。自分なりの死生観を持つことが大事だと気付かされた」

 週末ごとに姫路で寺の勤めをこなす二重生活を続けていたが、「まだエネルギーがあるうちに、次のステップに踏み出そう」と、定年まで4年を残し、僧に専念することを決断した。

 法話は、アナ時代の体験談なども交え、分かりやすさを心掛ける。子どもらを寺に招き、合宿してもらうなど、寺を身近なものにする努力も惜しまない。

 僧としての名は「結城思聞(ゆうき・しもん)」。33年間、ブラウン管越しに語りかけたソフトな声を、今は目の前の人々へと向ける。

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