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2人目となる市職員の逮捕を受け、謝罪する石井登志郎西宮市長=12日午後、西宮市役所(撮影・大盛周平)
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2人目となる市職員の逮捕を受け、謝罪する石井登志郎西宮市長=12日午後、西宮市役所(撮影・大盛周平)

 「組織の緩みがあったかもしれない」。12日、新たに2人目の職員が逮捕される事態に発展した兵庫県西宮市の入札情報漏えい事件。同市の石井登志郎市長は報道陣を前に頭を下げて謝罪したものの、トップとしての責任には言及しなかった。局をまたいで官製談合が疑われる事態には、市の体質そのものに問題があるとの見方をにじませた。

 12日に逮捕された土木局道路建設課職員の男(32)は、西宮市の建設会社の幹部社員に、市発注土木工事で最低制限価格の算定根拠となる設計価格(予定価格)などを漏らしたとされる。1月の上下水道局下水建設課の男性職員(35)に続く逮捕に、石井市長は取材に「職員個人の話とは言えなくなった」と話した。

 相次いで逮捕されたのはともに30代の副主査。同市の向井宣彦道路部長は会見で「(情報漏えい阻止は)職員のモラルによるところが大きい」と釈明したが、入札制度の見直しは避けられない局面だ。

 同市の入札制度は、1千万円を超える工事の予定価格は開札まで非公表とし、担当する職員の名も伏せて情報を管理する。

 同市の別の幹部は入札制度を改めるための検討は必要と認める。職員による漏えいを防ぐため、入札前に予定価格を公にする自治体もあるが、業者同士の談合というリスクもつきまとう。また、国は過剰に安い価格での受注を防ぎ、工事の質を確保するため、予定価格を事前公表しないよう自治体に求めている。

 公共事業をめぐる不祥事で同市の職員が逮捕されたのは1996年以来。石井市長は取材に対し「市役所で長らくこうした事件が起きていなかったことも影響しているかもしれない。若手職員への研修のあり方を見直すなど、綱紀粛正の方法を考える必要がある」と話した。公正な制度をいかに構築するかが問われている。(初鹿野俊)

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