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明治期からの牛籍簿が保管されている「JAたじま・みかた畜産事業所」の資料室=兵庫県新温泉町歌長
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明治期からの牛籍簿が保管されている「JAたじま・みかた畜産事業所」の資料室=兵庫県新温泉町歌長

 農林水産省は15日、兵庫県美方郡(香美町、新温泉町)の但馬牛飼育など計3地域を国連食糧農業機関(FAO)が認定する「世界農業遺産」に申請すると決めた。年内にも手続きを済ませ、その後1年以内に審査される見込み。但馬牛は、兵庫県内で初の「日本農業遺産」にも認定された。

 「世界-」に申請されるのはほかに山梨県峡東地域のブドウ栽培と、滋賀県琵琶湖地域の伝統的な漁業。

 但馬牛は美方郡で古くから棚田の役牛として重宝された。育種改良も盛んで江戸後期には、他の河川の水系の牛と交配させない「蔓牛」と呼ばれる血統が数多くつくられた。そうした伝統が1897年ごろから、各村役場などで「牛籍簿」の作成につながった。

 1903年には全国初の血統登録システム「牛籍台帳」の整備が完了。1頭ごとに個体識別用の鼻紋を採取し、血統や体形、繁殖能力に優れた個体を「基礎雌牛」として選抜してきた。

 「JAたじま・みかた畜産事業所」(新温泉町)の資料室には明治期からの牛籍簿が保管され、今ではパソコンにもデータベース化。田中博幸所長(59)は「先人が築いたシステムを過去の遺産にせず、改良方針を堅持して一層のブランド化を図りたい」と話す。

 一方で近年、高齢化などで繁殖農家が減少しており、美方郡和牛育種組合の村尾高司組合長(68)は「若者たちに、但馬牛の飼育に価値を見いだしてもらうきっかけになれば」とした。

(金海隆至)

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