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阪神・淡路大震災の復興イベントで、たびたび神戸を訪れる伊丹英子さん。「基地の話は全国的な問題」と訴える=神戸市中央区
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阪神・淡路大震災の復興イベントで、たびたび神戸を訪れる伊丹英子さん。「基地の話は全国的な問題」と訴える=神戸市中央区

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設の賛否を問う県民投票(24日)には、兵庫にゆかりのある人も関心を寄せている。阪神・淡路大震災後、ミニライブを重ねて被災者らを励まし続けた楽団「ソウル・フラワー・ユニオン」の伊丹英子さん(56)。15年ほど前に宜野湾市に移住し、米軍ヘリが自宅の真上を通過する日常に身を置く。県民投票が迫るなか、伊丹さんは「ウチナーンチュ(沖縄の人)もナイチャー(本土の人)も、みんなで考える問題」と訴える。

 大阪府島本町の出身。幼少期、地域には身寄りのない子や在日朝鮮人の子どもたちが身近にいた。「貧しい子やマイノリティーは多かったけれど、地域や学校の先生はみんなに平等だった。そういう幼い記憶が強烈に残っている」と振り返り、楽団では政治への批判や故郷を慈しむ曲を好んで歌った。阪神・淡路で仮設住宅を訪ね、拡声器をマイク代わりに歌う活動を続け、今年も1月17日に神戸市長田区でライブを行った。

 沖縄に移住したのは2003年ごろ。民謡歌手の登川誠仁さん(故人)に誘われ「何カ月かのつもり」だったが、温暖な気候と地域の人の良さに触れ、あっという間に溶け込んだ。

 ただ、米軍基地の騒音や危険性は、常に身近に感じてきた。頭上を飛び交う米軍ヘリは、パイロットの表情も見えるほど低空を通過する。小学校に入ったばかりの娘が「誕生日にお空を買って。そしたらもううるさくないでしょう」と頼んできたことが、今も胸に残る。「移住前は基地問題に関心はなかった。でも日々の暮らしのなかで、市街地に基地があることも、きれいな海を埋め立てて新しい基地を造ることも『どう考えてもおかしい』と思うようになった」

 伊丹さんは06年から、音楽を通じて基地問題を考える「ピース・ミュージック・フェスタ」を不定期で企画。会場には辺野古の浜を選び、県内外から多くのミュージシャンとファンが駆けつけた。当時国会議員だった玉城(たまき)デニー知事も応援に来たこともある。

 同楽団には、辺野古を題材にした楽曲がある。

 辺野古の海で ワラバー(童=子ども)遊ぶ 夢を数えし波頭が光る 空と海が溶け合うところ 海境越えて わったーシマの願いよ届け

(辺野古節)

 17年12月には、娘が通っていた宜野湾市内の保育園に米軍機の部品が落下し、保護者OBとして文部科学省への陳情に同行した。

 県民投票を前に伊丹さんは「ヤマト(本土)が沖縄に基地負担を押し付けている現状では解決しない。(県民投票が)全国で議論する場になるように努力していかないといけない。それをアピールする投票になったらいい」と力を込めた。(久保田麻依子)

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