総合 総合 sougou

  • 印刷
村嶋由紀子さん(左端)の指導を受け、歌や演技を練習する出演者ら=芦屋市宮塚町
拡大
村嶋由紀子さん(左端)の指導を受け、歌や演技を練習する出演者ら=芦屋市宮塚町

 音楽で東日本大震災の被災者支援に取り組む兵庫県芦屋市の「奇跡の街合唱団」が6月2日、原発事故や豪雨災害を題材にした新作ミュージカル「夢学校-いのちの薔薇(ばら)園」を同市で初演する。東京電力福島第1原発事故を機に兵庫や大阪に移った避難者も出演。災害や差別に負けず、力強く生きようとする登場人物の姿に自らの境遇を重ね、「震災の影響は続いている。関心を持ってほしい」と訴える。(金 旻革)

 合唱団は、声楽家の檀美知生(だんみちお)さん(72)と妻の村嶋由紀子さん(71)=芦屋市=が主宰。東日本大震災の発生後、岩手県陸前高田市などで音楽会を開催し被災者を励ました。これがきっかけで被災児童とミュージカルを制作。原発事故をテーマにした作品も上演し、避難者が舞台に上がる機会を設けてきた。

 バーネットの児童文学「秘密の花園」を参考に、村嶋さんがオリジナルの脚本を手掛けた。舞台は架空の外国の街で、原発事故で避難してきた子どもたちが暮らす。街を豪雨が襲い、高台の屋敷に逃れようとするが、政府の役人は「資格のない人間は入れない」と突き放す。避難者の少年は「僕らはみな同じだ!」と反論するというストーリー。

 村嶋さんは「子どもの成長する姿から、災害があっても逃げて生き抜く大切さを伝えたい」と話す。

 約40人の出演者のうち、福島県や関東地方から避難してきた小学生は6人。2012年に横浜市から移った芦屋市立潮見小3年の男子児童(9)もその1人だ。

 福島原発事故の発生時、男子児童は1歳半。原発から300キロ近く離れた自宅周辺にも、局地的に放射線量が高くなる「ホットスポット」が生じた。外出もままならず、母(45)の心労も重なって移住を決断した。男子児童は「放射能は今も人の暮らしに悪い影響を与えている。(舞台を通じて)大変な思いをしていることを知ってほしい」と話し、稽古場や自宅で練習に励んでいる。

 6月2日午後3時、芦屋市業平町の「市民センター ルナ・ホール(大ホール)」で開演。前売りは一般2500円、中高生千円、避難者と小学生500円。村嶋さんTEL0797・22・9438

総合の最新
もっと見る

天気(4月22日)

  • 25℃
  • ---℃
  • 0%

  • 21℃
  • ---℃
  • 0%

  • 27℃
  • ---℃
  • 0%

  • 26℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ