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街頭で候補者の訴えに耳を傾ける明石市民ら=10日午前、明石市内(撮影・鈴木雅之)
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街頭で候補者の訴えに耳を傾ける明石市民ら=10日午前、明石市内(撮影・鈴木雅之)

 兵庫県前明石市長の泉房穂氏(55)による市幹部への暴言に端を発した出直し市長選は10日告示され、7日間の舌戦が始まった。謝罪、批判、静観-。立候補した3人は初日、暴言問題を巡って三者三様の構えを見せた。問題が全国的な注目を集めただけに、有権者の市民はもちろん、世論の動向も行方を左右する可能性があり、風向きを読みながらの選挙戦となる様相だ。

 泉氏は暴言問題で辞職後、この日が支援者以外の市民に初めて向き合う機会となった。選挙事務所前での第一声は「許されない発言だった」と神妙な表情で謝罪した。

 だがその後の街頭演説では、謝罪は冒頭が中心で、半分以上を「やさしい社会の実現」など重点施策の説明に費やした。

 「批判を浴びる覚悟だったが、思ったより反応が温かい。本人も風を読み、内容を前向きにしたのでは」と陣営の一人。告示日直前までは、謝罪に徹する方針だったという。

 実際、暴言の発覚直後は市役所に抗議が殺到するなど大半が批判的な意見だったが、「市民の安全のためやないか」といった発言の詳細が報じられると、擁護の声も増えた。

 これに対し、元兵庫県議で共産新人の新町美千代氏(71)は暴言問題を真っ向から批判。第一声の冒頭から「明石市は職員の尊厳が守られていない。パワハラを市役所から根絶する」と訴え、いじめ自殺やセクハラなどの問題にも触れながら、暴言を看過できない問題として指摘した。

 併せて、高校生までの医療費無料化や市長給与の3割削減、市民の意見を聞く「出前市長室」開設などの公約も掲げた。

 一方、直接的な批判を避けたのが、前兵庫県議で元明石市長の北口寛人氏(53)。市役所前で第一声を上げ、「暴言で辞職した人がまた立候補した」「前市長が当選すれば再選挙で多額の税金が無駄になる」と泉氏に言及したものの、「泉氏の是非ではなく、明石の将来を考える選挙」との訴えを展開した。

 泉市政の手厚い子育て支援策は「もともと私が打ち出した政策」と主張し、「若いお父さん、お母さんは心配しないでほしい。泉氏の良い政策は引き継ぐ」「泉氏には市民会議の座長などで協力してもらいたい」と強調。泉氏の子育て支援策を評価する有権者を取り込む戦略をのぞかせた。(藤井伸哉、小西隆久、勝浦美香)

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