総合 総合 sougou

  • 印刷
候補者のあいさつに応える子連れの女性=明石市内(撮影・秋山亮太)
拡大
候補者のあいさつに応える子連れの女性=明石市内(撮影・秋山亮太)

 前兵庫県明石市長の部下への暴言が発端となった出直し市長選(17日投開票)が、選挙戦の中盤を迎えた。人口増加につながった同市の子育て施策は全国的にも注目を集めており、看板にしていた前市長陣営は「実績」をアピール。他の2陣営も「元祖」「拡充」と訴え、若い世代の取り込みを図るが、違いは見えにくい。高齢者施策などでも目立った対立軸がなく、暴言問題への対応以外は争点が見えづらい選挙戦になっている。(藤井伸哉)

 明石市は2013年に中学3年生までの医療費を、16年に第2子以降の保育料を、それぞれ所得制限なしで完全無料化。保育料への対応は関西初だった。家計面から2人目、3人目をためらっていた人が出産に目を向けたり、子育て世代が転入したりして、同市は6年連続で人口増が続く。一方、昨年4月の待機児童数は571人で、全国最多になった。

 前市長の無所属泉房穂氏(55)は街頭で、「人口増」「税収増」「好循環」という言葉を使って実績をアピール。4月の児童相談所開設も挙げ、「虐待を防ぎ、まち全体で子どもに愛情を注ぐ」と強調する。これに対し、前兵庫県議で元市長の無所属北口寛人氏(53)は、自らを「元祖子育て支援日本一の市長」と訴え、06年に就学前の乳幼児を対象に県内の市で初めて医療費の完全無料化に踏み切ったと強調。「若いお父さん、お母さんは心配しないで。子育て支援は引き継ぎ発展させる」と呼び掛ける。

 元兵庫県議で共産新人の新町美千代氏(71)は、医療費の無償化を高校生に拡大▽給食費無料化▽就学援助の補助金増-など「教育重視」を公約。「安心して保育を受けられ、安心して勉強ができる。子育ては明石で。継続して前進させる」と訴える。

 高齢者施策については、北口氏が「前市政はお年寄りに冷たい」、新町氏は「介護保険料の引き下げを」などと訴え、泉氏との対決姿勢を打ち出そうとする。一方、泉氏も「子ども施策の好循環を高齢者に」と強調しており、対立軸になっているとは言い難い。

 市内の60代女性は「子どもが増えればまちが元気になる。高齢者にとってもうれしいこと」と話す。

 市幹部の一人は「数万円の保育料補助は子育て世代の生活を左右するほど影響は大きい。市の財政負担は大きいが、評判がいいから攻撃材料にしにくいのだろう」と分析する。

総合の最新
もっと見る

天気(5月27日)

  • 29℃
  • ---℃
  • 10%

  • 34℃
  • ---℃
  • 20%

  • 31℃
  • ---℃
  • 10%

  • 32℃
  • ---℃
  • 10%

お知らせ