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アシックス本社=神戸市中央区港島中町7(撮影・大山伸一郎)
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アシックス本社=神戸市中央区港島中町7(撮影・大山伸一郎)

 スポーツ用品大手アシックス(神戸市中央区)の製品データを不正に入手した疑いで、同社元社員(31)が兵庫県警に逮捕された。元社員の再就職先は世界市場で熾烈(しれつ)な争いを繰り広げる同業大手プーマジャパン(東京)だった。アシックスは2018年12月期の連結決算で20年ぶりの赤字に転落し、東京五輪に向けて飛躍を誓ったばかり。主力のシューズ関連のデータが流出した疑いが浮上し、関係者に動揺が広がっている。

 元社員が不正入手したのはアシックスが開発、販売するシューズに関するデータ約3万6千件。シューズは欧米をはじめ、アジアでも同社ブランドのシェア拡大をけん引する主力事業だ。全売上高に占めるスポーツシューズの割合は約8割に上り、データ流出による影響は大きい。

 同社は欧米でランニングシューズやスポーツウエアが好調だった14年12月期連結決算で、最終利益が過去最高の223億円を記録。15年12月期には売上高を4285億円まで伸ばした。

 その後、売上高は4千億円前後で推移したが、18年12月期に不振の欧米子会社や不採算店の見直しで243億円の特別損失を計上。最終損益が203億円と20年ぶりの赤字に転落した。赤字幅は過去最大だった。

 世界のスポーツ市場では、売上高1位の米ナイキ、2位の独アディダスが他社を引き離し2強の様相。3位は米アンダーアーマーと独プーマ、アシックスがしのぎを削ってきたが、アシックスの売上高が3千億円台に落ち、差が開いている。

 先月の決算発表で廣田康人社長は「20年の東京五輪に向けて(組織の)スリム化を図り、飛躍につなげる」と強調。海外事業に弾みをつけ、世界市場3位浮上に向けた決意を述べていた。

 同社は元社員の逮捕について「兵庫県警の要請に従い、捜査に協力している。捜査に影響するため詳細については答えられない」とコメントしている。(まとめ・三島大一郎)

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