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 「子育て応援都市」を宣言し、育児施策を打ち出す兵庫県相生市。市議会には前回の2015年の統一地方選で、1987年から続いた女性議員がいなくなった。

 あれから4年。2月中旬にあった市議選の立候補予定者説明会には、定数と同じ14陣営が参加し、うち13人を男性が占めた。

 立候補を予定する女性(44)は前回、兵庫県議選にくら替えして落選。当時、市議の後継を探して知り合いの女性に声を掛けたが、誰も応じてくれなかった。

 周囲には「女性議員がいた方がいい」と返り咲きを期待する声がある一方、「唯一の女性だから楽勝だろう」と皮肉交じりにあしらわれることもある。

 「女性を増やし、議会に多様な視点を反映させるために議員の垣根をもっと低くしていかなければ」との思いを募らせる。

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 4月の統一選は、議員選挙で男女の候補者をできるだけ均等にするよう政党に求める法律が施行され、初の全国規模の選挙になる。

 神戸新聞社の調べでは昨年8月時点で、県内の女性議員数と割合は、県議会が11人(12・9%)、29市議会は計112人(16・2%)、12町議会は計23人(13・6%)。41市町のうち15市町が1割未満で、相生など4市はゼロだった。

 統一選に向け、各政党とも女性候補の擁立を模索するが、県議選の女性の立候補予定者は22人(15日現在)で全体の2割程度にとどまる。現職に男性が多いためで、比率は4年前の改選時とほぼ変わっていない。

 政党に頼らずに政界を目指す女性が会員制交流サイトなどで連携する動きもある。今年1月、兵庫など4府県の子育て中の女性らが「関西無所属ネットワーク」を発足させた。8人が統一選での立候補を予定。3人の娘を持ち、西宮市議選を目指す女性(52)は「何を準備すればいいのかも分からなかったが、同じ思いの仲間がいる」と心を決めた。

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 女性議員が増えれば議会はどう変わるのか。

 4月に改選を迎える宝塚市議会は議員23人のうち、女性は8人(34・8%)。現時点の立候補予定者は女性が約4割を占める。

 議会関係者は「地盤を守るという意識が薄い都市部特有の地域性があり、市民活動も盛ん。立候補しやすい風土がある」と分析。隣接する川西市(定数26)では、昨秋の市議選で女性が10人(38・5%)となり、割合は県内最高になった。

 宝塚市議会では、女性市議8人からの提案を受け、開会中の議会で議員の休業規定に「出産の立ち会い」を盛り込む方針を決めた。政治参加しやすい環境づくりの視点で改革が進む。

 伊丹市議会の女性市議(33)は2月下旬、交流のある県内外の同世代の女性議員5人を招き、市民に議員活動を知ってもらうイベントを開催。会場からの質問に答えながら苦労話ややりがいなどを伝えた。

 「議会は市民の代表が集まる場。珍しい存在ではなく、市民と議員との距離を縮める役割を果たしたい」

     ◇

 統一地方選前半の告示が迫る。議会特有の流儀を見つめる特集「ギカイズム」(昨年9月~今年2月の6回掲載)を踏まえ、議会の意義と役割を問い直す。(統一選取材班)

「ギカイズム 近くて遠い議場の論理」はこちら

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